藤巻健史

 

藤巻健史議員:黒田総裁に出口はない

「オオカミおじいさん」こと藤巻健史参院議員が、日銀の異次元緩和に出口がない理由を解説している。
黒田総裁は続投してお店を拡げた後始末・責任をとるべきとの主張だ。


「フジマキはなぜ『日銀は出口がない』と言うのか。
FRBと同様にすればよいのではないか?」
「なぜ異次元緩和に反対するのか?
インフレが加速したら、引き締めればよいだけではないか?」

藤巻議員が週刊朝日で、よく尋ねられる質問を紹介している。

こうした質問はFPを運営する浜町SCIでも頻繁に尋ねられる質問だ。
浜町SCIは金融面も財政面もタカ派的な意見を述べることが多く、外国人にはそれが気に入らないらしい。
投資部門では異次元緩和や財政出動の恩恵を受けているのだから、どうして反対するのだと尋ねてくる。
そうした人は、日本の状況について数字で理解していないことがほとんどだ。
数字、とりわけ日本の財政赤字、累積額を説明すると(たった1枚のチャートで)彼らは理解し、沈黙する。
おそらくこう思っているのだろう:
《これはヒット・アンド・アウェイしかないな。》

公債残高の累増(出典:財務省)
公債残高の累増(出典:財務省)


一方、知日派の診断はもはやはるか先を行っている。
ジョセフ・スティグリッツらを筆頭に、日本政府が通常の意味で借金を返済することは不可能と見切っている。
何らかのヘリコプター・マネーが必要と考えているのである。

日銀の出口は極めて険しい

藤巻議員のコラムは、中央銀行の決定的な差を端的に説明している。
バランスシート:
「他の中央銀行のBSは対GDP比で25-30%に対し、日銀はほぼ100%。」
保有国債の利回り:
「FRBは保有国債の利回りが約3%で懐が豊かだから、多少の利払いでへこたれない。
日銀は保有国債の利回りが16年度に0.30%に過ぎない。」

つまり、日銀はあまりにも大きく量的緩和をやったがために、低利回りの資産を増やしてしまったのだ。
将来、経済が回復して金利が上昇し始めると、負債の金利(日銀当座預金等の付利金利)が上昇し、逆ざやとなり、赤字となり、債務超過となるだろう。
もちろん、これまで頑張ってきた日銀が危機に陥れば、政府が追加出資をするのだろう。
しかし、この追加出資は赤字補填であり、財政の負担である。
これに至った責任については明らかにされなくてはならない。

(次ページ: 債務超過が売り方の号砲に)


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