ガンドラック:米インフレ・金利のゆくえ

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏のCNBCインタビュー続々報。
米インフレと金利の上昇を予想している。


「それは、調教師に連れられ全国を旅する競技犬のようなものだ。
・・・犬は調教師からそう遠くは離れられない。」

ガンドラック氏は名目10年金利と名目GDP成長率の関係をこう喩えている。
長期金利が経済の潜在成長率の影響を強く受けることを示したものだ。
さまざまなノイズの介在によりGDP成長率と長期金利とは一致しないが、この2つは同じ現象を異なる側面から計測したような関係にある。
ガンドラック氏は、その2つが今大きく乖離している点を指摘する:
 ・米名目GDP成長率: 4.4%
 ・米10年債利回り: 2.87%
この乖離の大きな要因はFRBの金融緩和であろう。
ガンドラック氏は、他の先進国でもこうした人為的操作があると指摘し、ドイツを筆頭に挙げている。

米長期金利の予想法

そして、過去数年ダブルラインで行ってきた米長期金利の見方を明かした。


米10年債利回りについてダブルラインで過去数年実際にやってきたことは、それが名目GDPならびに競合する利回り(独10年債利回り)の平均に近い傾向があると見ることだった。

アトランタ連銀のGDPNowが3.2%の実質GDP成長率を予想し、インフレが2%弱とすれば、名目GDP成長率は5%程度となる。
これと独10年債利回り0.70%との平均をとると2.85%となり、現在の米10年債利回りは確かにこれに近い。
この2つの平均を取ることに理論的背景があるわけではないが、優れたトレーダーとはこうした不思議な経験則を見出してしまうのだ。

「債券利回りがこれを上抜けない限り(それは明らかに現在の脅威なのだが)、リスク資産市場もある程度の安定を保つことができるだろう。」

ガンドラック氏は、この上抜けが本当に起こるとの確信には至っていないのだという。
実際、年初にはガンドラック氏もこれほど急激に金利が上昇するとは考えていなかった。
しかし、米金利は昨年9月から急上昇を続けてきた。
今月14日ガンドラック氏は「2年、3年、5年、7年、そして今10年債の利回り、すべて2017年9月7日以来、年率200ベーシス超で上昇している」とツイートしている。
これら年限ではすでに過去のトレンド・ラインを上抜けている。

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