バイロン・ウィーン:市場の熱狂はまだ続いている

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Blackstone Advisory PartnersのByron R. Wien氏が、市場の調整はまだ終わっていないと主張している。
熱狂はまだ続いており、それがリスクを高めていると言う。


みんな市場が大きく反発し、調整を終え、新高値を再びつけにいくと思い込んでいる。
わたしは、その考えにはやや懐疑的だ。

ウィーン氏がTheStreetで慎重な見方を示した。

米株価(S&P 500指数)
米株価(S&P 500指数)

月初に急落した米市場はすでに10%超下げる局面もあった。
ウィーン氏は、調整後の上昇をよく起こることと認めているが、まだ調整は終わっていないと考えている。
再度安値を試しにいくと言い、いくつか理由を挙げている:

  • インフレが問題になりつつある。
  • 1982年に始まった債券市場の上昇は終わり、金利は上昇しつつある。
  • FRBは引き締めを進め、ECBはテーパリングに着手すると予想される。

足元では株価に不利な条件が多いため、安値を試しにいくと予想する。
しかし、年末には年初より上げて終わるとの年初の予想は維持している。
年後半に上昇を予想するのは、依然として好調な企業収益が予想されるためだ。


ウィーン氏によれば、今回の下落は投資家が我に返るいい機会だったという。
今回の下落まで、投資家はあまりにもリスクの観念を忘れてしまっていた。

「今回の調整は、みんなにリスクの存在を教えた。
でも、まだ完全には教訓を学んでいないようだ。
市場があまりにも早く反転したために、みんな再び自己満足に陥った。
こうした自己満足は取り払うべきだ。」

投資家は単純に株価が上昇を続けるものと思い込んでいる節がある。
ウィーン氏はその無防備さに危険を感じている。
投資にあたっては、思い込みに頼らず、適切な手順で適切な判断を行うべきと説いている。

「投資家は利益成長について信じられていること、株価倍率に十分注意を払うべきだ。
確固たる株価評価のルールを持つべきであり、株価がそれを超えたら買ってはいけない。
株価急騰時には買ってはいけない。
背景にある実体の価値に基づいて買うべきだ。」

今回の急落でも、浅薄なメディアは自動売買を犯人の1人に挙げた。
ウィーン氏は、今回犯人にされたアルゴリズム売買について、より深いコメントをしている。

「アルゴリズム売買は市場の動きを上下両方に加速させる。
市場が急騰した時には懐疑的になるべきだし、崩壊した時には楽観的になるべきだ。」

アルゴリズム売買は上げでも下げでも相場に何らかの作用を及ぼしている。
下げた時だけ問題視するのもおかしな話だ。


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