デニス・ガートマン:量的引き締めで株価は上がりずらい

デニス・ガートマン氏が、米市場の先行きについて厳しいスタンスを続けている。
量的引き締めという明確な要因を指摘した上で、株価の先行性に言及した。


「ワースト(最悪)ではなくワース(悪化)となるのに備えている。
ワーストは1929年(大恐慌時のクラッシュ)だ。
ワーストは2007、08、09年に起こったことだ。」

ガートマン氏がKitco Newsで語った。
かつては圧倒的に強気予想をすることが多かったガートマン氏だが、最近は様変わりだ。
明確な理由を述べている。

「米国は今、量的引き締めの段階にある。
金融当局がそれまでアグレッシブな(緩和)政策をとっていたため株価は上昇しやすい環境だった。
それが今や反転した。
結果、株価は上がりにくくなった。」

今回の世界市場の下落にはいくつも要因があろうが、1つ明白なのが金融政策だ。
100年に一度と言われた危機から米経済を回復させた立役者が今、舞台から少しずつ離れようとしている。
今回は想像だけで下げた2013年のバーナンキ・ショック(Tapertantrum)とは事情が異なる。
それが多くの人を弱気に駆り立てている。


ガートマン氏は、市場に残った強気派の盲点を指摘する。

忘れてはいけないのは、企業収益が強く、経済も強い。
しかし、いつも株式市場がピークを打った後に、企業収益は最強、利益予想は最良、経済活動はピークになる。
株式は割り引くメカニズムだ。
株式は将来を見るものであり、過去や現在ではなく将来を見ている。

株価は景気の先行指標だ。
最近4回の米景気縮小局面では単純平均で8.5か月程度の先行性が見られる。
来年に景気がピーク・アウトするなら、もうそろそろ株価がピークに近づいても早すぎるとはいえないわけだ。
ガートマン氏は過去2週間、投資家が市場のメッセージを十分重く受け止めたと指摘する。
その上で、「ワース」を予想している。

「大きな弱気相場にはならないだろう。
10、15、20%下げるかと言えばYesだ。
その程度の下げはとてもリズナブルでありうる話だ。」


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