ジム・ロジャーズ:債券 弱気相場入りで株式も買いにくい

世界市場の動揺を受けての先日のインタビューで、ジム・ロジャース氏は珍しく短期的な金融政策・株式市場の見通しを述べた。
実はこの前日、その背景の1つだった債券市場についてもコメントをしていた。


(米債券の)長い強気相場が終わろうとしている。
この先上昇もあるだろうが、とても長い弱気相場に入った。

ロジャーズ氏が米債券市場の長期的な弱気相場入りを宣言したと印ThePrintが伝えている。
1981年以来の超長期の強気相場の転換であり、長い弱気相場を予想したものだろう。

米長期金利(青、左)と米株価(赤、右、自然対数)
米長期金利(青、左)と米株価(赤、右、自然対数)

ロジャーズ氏は3月にFRBが利上げを行うと確信しているようだ。
足元の経済指標には強いものが多いから、そう考えるのも当然だ。
ロジャーズ氏は、本格化しつつある利上げサイクルが市場を混乱させると予想する。


「これ(3月利上げ)が債券(利回り)上昇の引き金になる。
物事が悪い方向に向かうたびに各国中央銀行は上昇を抑えようとするだろうが、債券利回りは今後数年上昇するだろう。」

こうした環境を考えると現在は「基本的に株を買うのにいいタイミングではない」とロジャーズ氏は言う。
世界のさまざまな市場を物色すれば「何が起ころうと良好」な経済はあるだろうが、それでも今はタイミングではないと言う。

インド市場についてもきっぱりと投資しないと言い切る。
ロジャーズ氏はインド市場を「他のどの市場より脆弱」だと言う。

「過去数か月上昇し、長期キャピタル・ゲイン課税が導入されることを考えると、インド市場はより脆弱になる。
当面ここには投資しない。」

ロジャーズ氏は、今は投資のタイミングでないとしながらも、アジアの旅行関連株、農業関連株、汚染浄化関連の株などが有望と答えている。

原油相場については、依然として底値形成中だと言う。
ロジャーズ氏は、今回のボトムが複雑で、多くの人たちが思うほど簡単には底打ちしなかったと振り返った。
しかし、今後数年では原油はいい買い物になると強気だ。
ただし、ここでもタイミングが問題になる。

「私は今は原油を買っていない。
株式市場が下落しているから、原油価格も調整することになる。」


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