ガンドラック:数日で終わる話ではない

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米雇用統計に端を発した世界市場の動揺は落ち着きをとりもどしたように見える。
しかし、新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏は、同様の混乱がまだ起こるだろうと考えている。


低金利/低ボラティリティのパラダイムがあまりにも長く続き、あまりにも莫大な金額が投資されてきてしまった。
それだけに巻き戻しには混乱がつきまとい、数日で済む話ではない。

ガンドラック氏が昨日ツイートした。
低金利も低ボラティリティも投資をやりやすくしてくれる環境要因だ。
実際、世界経済はこれまでパンパンに投資案件を仕込み、Goサインのハードルは相当に下がってきた。
このハードルの低い投資は、金利・ボラティリティの上昇によるハードルの上昇とともに不採算資産となっていく。
この不採算資産のストックはあまりにも大きく、その消化にはまだまだ長い時間と多くの市場下落が必要とされよう。


ガンドラック氏はReutersに、ビットコインをリスク資産の「誘導馬」であったと話した。
最近の下落ではリスク資産に対してドミノ効果を及ぼしたという。
確かに、今回の世界市場の下落の直前、ビットコインは急落している。
浜町SCIの山田泰史は今月2日ビットコインが8,000ドルを割り込んだ時「仮想通貨をやっていない人も少し気をつけた方がいい。 大丈夫とは思うが、予期できない飛び火がないとはいいきれない」とツイートしている。
その日のニューヨークから混乱は始まった。

「これまで伝統的資産への投資家と仮想通貨の投資家は層が異なり、市場が分断されていると考えていたが、それは正しくなかったようだ。」

山田はこう振り返る。

ガンドラック氏は米国株市場が現状の金利水準では勢いを失うと予想する。

「米10年債利回りが2.85%に達すれば、市場は明らかにがたつく。
今週、今日を見てみろ。
もしも10年債が3%、30年債が3.22%を超えたら何が起こるか考えさせられるはずだ。」

昨日の米10年債利回りは2.85%。
「がたつく」水準が定着しそうな雰囲気だ。
先日から、新債券王は、同利回りが3%でも債券を選好するのは難しいと話している。
経済がよくなれば民間の資金需要が米国債の需要を奪うだろうし、トランプ政権が財政政策を打てば赤字国債が増発され財政は悪化する。

「金利上昇は問題だ。
米国は借金漬けで、大量の債券の供給がある。」


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