ガンドラック:1987年のカクテル再び!?

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、過去半年の市場心理を代弁した。
昨年秋から制御不能となった熱狂によって上げた市場が綻びを見せているのだという。


「債券が買いになるには、リスク市場を覆い尽くす恐怖の波によって安全への回避が起こる必要がある。
(米10年債利回り)3%でも債券を選好するのは難しい。
2018年第1四半期のGDPNowは名目GDP成長率が年率7%を超えると示唆している。」

ガンドラック氏がReutersに語った。
先週の米長期金利は急上昇し、週末2.84%の水準で終えている。
ガンドラック氏の目線は現状を超え3%より高いところに向かっているようだ。
同氏は「GDPNowの第1四半期予想と平均時給前年比+2.9%が新たなナラティブになる」とツイートしている。
前者は実質5.4%成長、後者はFRBの2%物価目標達成を示唆している。
できあがりは7%を超えることになる。

米10年-2年スプレッド(青)と米10年債利回り(赤)

つい最近まで、急速に上げていたのは2年金利だった。
ところが、米減税実施が決定的になる頃からその動きが10年金利にも憑依したように見える。
これによって、債券市場の目先の心配事はイールド・カーブの逆ざや化から長期金利の急上昇に移っている。


米10年債利回り
米10年債利回り

米国債利回りは9月以降一部の年限で年率200ベーシス超のペースで上昇してきた。
これは一つには熱狂的なムード、一つにはドル安とそれに関連するコモディティ高によるものだ。
金利急上昇・ドル急落が財政赤字拡大とともに起こるのは危険なカクテルであり、1987年を彷彿とさせる。

ガンドラック氏は、現在をブラック・マンデーのあった1987年に似ていると話している。
同氏は先月末にも似たようなツイートをしている。
「現在は危ないカクテルのような状態だ。リスクを管理しろ。」というもの。
程度はどうあれ、リスク資産の下落を予想しているようだ。
ガンドラック氏は昨年2017年以降の市場を解説する。

「今年の成功にとって重要なのは、2017年に熱狂的局面に入った点を理解することだ。
熱狂は9月以降ビットコインの沸騰で完全に制御不能になった。
ビットコインの沸騰は、1999年終わりのドットコムの沸騰と完全に同一の狂気を呈している。」

ガンドラック氏は市場の強気心理をいぶかると同時に、仮想通貨を巡る狂気にあきれ果てている。
同氏は、金曜日(2日)が「クラッシュの始まりか単なる天井を打つ第1章かは問題ではない」とし、今年の米市場の下落を予想している。


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