ジェレミー・シーゲル:10%調整入りの可能性あり

ウォートンの魔術師 ジェレミー・シーゲル教授が、2日(金)の米市場の下落について解説している。
シーゲル教授は、むしろ調整が入ることを望んでいるようだ。


これで10%の調整に入ってしまうのか?
ああ可能性はある。

シーゲル教授が2日の米市場下落を受け、CNBCで米市場の調整入りの可能性を示唆した。
2日朝、1月の米雇用統計が発表された。

  • 非農業部門就業者数: 前月比200千人増(市場予想の180千人増)
  • 失業率: 4.1%(前月比横ばい)
  • 平均時給: 前年比2.9%増(2009年以来高水準)

良好な労働市場を指す結果ではあったが、米市場はじりじりと下げ、ダウ平均は25,520.96(前日比▼2.54%)で引けた。

「今日(2月2日)起こったのは金利の影響だろう。
8時30分に賃金(上昇の前年比)が9年ぶり高水準であるとわかった。
私は思った。
『おお、これでおそらく年4回の利上げになり、10年金利は3%またはそれ以上になるだろう。』
これで複雑になった。」


力強い賃金上昇は市場のインフレ期待を高め、長期金利も2.84%まで上昇した。
実質金利の上昇ならば経済成長の加速を示唆するから株価にもプラスだろう。
しかし、インフレの上昇であれば、そうはいかない。
米経済を心地よいゴルディロックス経済から離脱させ、名目金利上昇による資産価格下落をもたらすかもしれない。

シーゲル教授は、もう少し長いスパンの話として、米市場の上げすぎも指摘している。

「米市場は昨年末と今年初め上げすぎた。
つまり、大きなプラス要因である法人減税をほぼダブル・カウントしてしまった。」

シーゲル教授の分析では、減税への市場の期待は強く、市場価格への織り込みも過剰だったという。
調整なく上げすぎたために、何かのきっかけにも脆弱になっていたのだ。
しかし、永遠のブルと称される教授は、今回の下げをむしろ喜んでいるようだ。

「私は本当のところみんなが気づいたことを喜んでいるんだ。
『ああ、株式市場にはリスクがあるんだ。
安い資金がいつまでも得られるという完全な保証はないんだ。』」

シーゲル教授は、手堅く長期投資に努めるよう説いている。


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