ジェレミー・シーゲル:株高は続かない

ウォートンの魔術師 ジェレミー・シーゲル教授が、今年の米国株を0-10%上昇と予想している。
FF金利は引上げ3-4回で2-2.25%、長期金利は3.25%と予想している。

「イールド・カーブは少しなだらかになるが、フラットからは程遠い。
今後12か月間のうちに不況が起こるとは考えていない。」


シーゲル教授があるコンファレンスで当面の不況はないと語ったとThinkAdvisorが伝えている。
教授は今年のFRB利上げを3-4回と予想し、FF金利が2-2.25%まで上がると予想している。
一方、長期金利は年末3.25%を予想し、長短金利の逆転まではいかないと見ているのだ。
さらに、経済に不測の事態が起これば、FRBは利上げを棚上げするはずと指摘している。
FRBはデータに従うとされているからだ。

不況の前兆と言われるイールド・カーブの逆ざや化はなく、不況も当面来ないと予想しているものの、シーゲル教授は安心しているわけではない。
長期金利上昇が株式市場にとって試練を与えるかもしれないからだ。
教授はこれまでの強気相場を低金利と企業収益改善によるものと言ってきた。
その低金利という条件が抜け落ちると予想されている。
もう一つの企業収益についても、減税に対する期待が大きかったとし、織り込みが進んだ今、先行きを楽観すべきでないと釘をさす。
減税による株式市場の上昇は2019-20年中までは続かないだろうと言う。


法人減税が市場を興奮させた。
これは前倒し効果によるもので、設備投資の一括償却をした企業は後には償却がなくなる。

一括償却をした直後にはキャッシュフローが良くなったように見えるが、実は償却の計上時期が変わったにすぎない。
こうした取り扱いは一時的に株価を押し上げるが、その後も継続する効果ではない。
2018年はシーゲル教授が水面上のリターンを予想する最後になるかもしれない。
今年の中間選挙では民主党の勢力拡大が予想され、インフラ支出などの現実味は定かではない。

「今年(の株式)は0-10%上昇を予想している。
だから、ある時点では15%上げたり10%下げたりするだろう。」

シーゲル教授は第2四半期に調整が入ると予想している。
また、教授はバブル状態か否かについて言及したとInvestmentNewsが伝えている。

「2000年3月のNASDAQのPERは600倍だった。
これこそバブルだ。・・・
株式は少し割高だが、債券ほどとてつもなく高くはない。」


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