ピーター・シフ

 

ピーター・シフ:長期金利4%で市場は崩壊する

Euro Pacific CapitalのPeter Schiff氏が、米長期金利の上昇を予想した。
3%は意外に早くやってきて、3.25%を抜ければ4%までは近く、そこで終わりがやって来ると言う。

「私は債券はもっと下がる(=金利は上がる)と考えている。
私にとっては『それでおしまい』という感じだ。」


シフ氏はじりじりと上げる米金利についてPodcastで語った。
米金利は上昇局面に入ったとし、米10年債利回りは意外に早く、来月にも3%に乗せる可能性があると言う。
そして、仮に3.25%の節目を抜けると、速い足取りで4%まで上げると予想した。
シフ氏は、前回米10年債利回りが4%だったのが2008年のリーマン危機前だったと指摘し、その水準を「破滅をもたらす利回り」と位置付けた。
その上で、サブプライム/リーマン危機を振り返る。

「金融危機の引き金となったのは、その前の数年に蓄積された債務の金利が上昇したことだった。
アラン・グリーンスパンが1年半金利を1%に維持した後、もう1年半かけてゆっくりと金利を引き上げた結果起きたことだ。
FRBがゆっくりと利上げしたため、FF金利を5%程度まで引き上げた時には10年債利回りは約4%になっていた。」


前回の経験からシフ氏は、長期金利が上昇しうる上限を4%と推測し、そこで「市場はすべて崩壊してしまう」と話している。
前回の危機前よりも現在の方が悪化した部分があり、より状況は脆弱と語る。

「現在は2008年より債務が膨張しているから、市場が壊れる点は4%よりはるか下にあるだろう。
もしも、4%が2008年のバブル崩壊に十分な水準だったとするなら、そんなに大きなピンは要らないことになる。
もっと巨大なバブルを弾けさせるのには、もっと小さなピンで十分だ。」

しかも、2009年以降、米国株市場は上昇を続けている。
投資家は低い金利を高いバリュエーションの理由の1つに挙げるが、もしもシフ氏が言うように4%まで上昇してしまえば、その理屈は消えてなくなる。

「2008年の株の最高値はダウ平均で12,000だった。
ダウが12,000の当時の金利水準に戻れば、どうやって25,000のダウ平均を正当化できるんだ。
もちろん企業収益も上がってはいるが、そんなに大きく変わってはいない。」

ただし、シフ氏にとっての本丸は米国株市場ではない。
本丸は米国債市場の方だ。
債券市場が弱気相場に入れば、それは金融市場の問題であるだけでなく財政問題に発展しかねないからだ。
シフ氏は予言する。

「FRBはいつか利下げをし、バランスシートを拡大することになる。
その時こそ、米ドルが崖から落ちる瞬間になる。」


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