ガンドラック:ECBのミッション・インポッシブル

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、ユーロ高に苦しむECBについてツイートした。
もはや予言者の感もあるガンドラック氏は、ユーロ/ドルの上昇継続を予想している。


「ドラギは、ハト派的だが現実的な方向性を示したかった。
しかし、それはMission Impossible(不可能な作戦)だ。
ユーロは対ドルで上昇を続ける。
ムニューチンもドラギを助けなかった。」

ECBが金融政策正常化をもくろむようになって、ユーロ/ドルは大きく上げてきた。
ECBの正常化がユーロの実質金利を上昇させると予想されるからだ。
しかし、市場が先回りしてユーロを押し上げてしまうほど、ECBの正常化のハードルは増す。
ユーロ高はユーロ圏から圏外への輸出、あるいは輸出企業の損益に悪影響を及ぼすからだ。

昨日ドラギECB総裁がユーロ高に警戒感を示したのはまさにそのためだ。
これ以上のユーロ高を食い止めるためにハト派的なトーンを示したい。
しかし、それを強調すれば金融政策正常化との間で論理矛盾が起こる。


ガンドラック氏はユーロ高が進むと見ている。
ECBにとって金融政策正常化はもはや既定路線であろうし、ムニューチン米財務長官の発言から見て、米国はドル安容認のように見える。
(海外からの)借金漬けの国が通貨安を容認するのは危険な戦術だが、とにかく財務長官がそう言い、この前まで大統領も言っていた。
借金をしている張本人の財務長官が言うのだから(容認していることは)間違いなかろう。

ガンドラック氏はさらに2つ思ったままにつぶやいている。
照会だけしておこう。

「1年ちょっと前までユーロ/ドルが等価になるとの予想の大合唱だった。
事実を調べることなく、言われたことを繰り返していたんだ。」

「おそらく民主党は共和党を牢獄に放り込み、共和党は民主党を牢獄に放り込むだろう。
そして、すべてをやり直すことができる!
『賢者の贈り物』だ。」

ガンドラック氏の厭世的な面がよく出たツイートだ。
同氏は以前、次の大統領選において2大政党制が崩れたとしても驚かないとコメントしている。


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