バイロン・ウィーン:今株を買ってはいけない

Blackstone Advisory PartnersのByron R. Wien氏が、いつでも起こりうる株価調整について警鐘をならした。
米市場は危険な状態にあるとし、調整のトリガーとなる2つの事象について語っている。


今はとても危なっかしい時期だ。

毎年恒例の「10のサプライズ」で年内の米国株の上昇を予想したウィーン氏がFox Businessで、その米市場に慎重な考えを示した。
「10のサプライズ」ではS&P 500について、まず10%調整し2,300へ下げ、その後上昇に転じ、年末には3,000を超すと予想していた。
そのウィーン氏が今、市場は危険な状態になりつつあると話す。
2,300への調整がいつ始まってもおかしくないと考えているからだ。

ウィーン氏は、今株を買うことにはっきりとNoを出した。
理由はいくつもある。

  • 投資家心理が史上最高
  • 金利上昇
  • インフレの兆候が強まる
  • いいニュースがたくさんあるが、みんな織り込んでいるようだ

こうした理由からウィーン氏は結論する。

「現在、バリュエーションが極端なところまで来ている。
ただし、誤解しないでほしい。
私は2018年通年ではポジティブだが、現時点では市場が脆弱ということだ。」

調整のトリガーとなりうることについて、ウィーン氏は2点を挙げている:


  • 米国債利回り: 過去60日急上昇をしている。
    10年債が3%を超えれば悪影響が起こりうる。
  • 市場の陶酔感
    「人々は株を買っても損をしないと思い込んでいるようだ。
    今買って1週間後には値上がりしていると思い込んでいる。」

ジェローム・パウエル氏が2月からFRB議長に就任する。
現路線を継続するとの予想が多いが、イエレン議長よりは金融政策の正常化を望んでいるとの見方も多い。
ウィーン氏はこの体制刷新については(直接には)トリガーに挙げていない。
仮に新体制で今年4回の利上げが行われたとしても、何も起こらないという。

「(年4回の利上げが)可能となる唯一の理由は、経済がそれを消化できるということだ。
米経済は3%で成長中だ。
オバマ大統領なら3%成長をつぶしてしまうかもしれないが。」

FRBが引き締めを早めるとすれば、それはファンダメンタルズが強い場合だから心配ないとの判断だ。
好調な経済が続けば、そうなる可能性は高いはずと読む。

「経済は極めて強い。
金利は通常の水準より相当に低い。
パウエル新議長はFF金利を正常化したいはずだ。」

調整が懸念される現時点で買えるセクターはないかと尋ねられると、ウィーン氏はテクノロジー、バイオ、エネルギーの3セクターを挙げている。

最後に、大統領選以降で最もサプライズだったことは何かと聞かれ、こう答えている。

「経済は拡大が8年目に入り、加速さえしている。
いつもならガス欠になる頃だが、今は加速している。」


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