エラリアン:割高が解消する可能性

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、世界の経済・市場への見方を強めている。
過去のまだら模様の低成長からついに脱出するかもしれないと言う。

「世界経済の成長エンジンのギアが全て同時にシフト・アップしている。
真の持続的な経済成長の力がこれをもたらし始めた。」


エラリアン氏が、消費・投資・貿易の好ましいサイクルが回り始めた兆しを指摘しているとAdvisor.caが伝えている。
従前は慎重な言動が多かったエラリアン氏だが、強気側にニュアンスを変化させている。
エラリアン氏は以前、世界がT字路に差しかかっていると指摘していた。
その岐路とは、まさに天国と地獄に分かれるT字路だ。
エラリアン氏は今回、天国への道を歩ける可能性が高まったと言っている。

上昇した資産価格がファンダメンタルズで正当化される希望がついに出てきた。


エラリアン氏は資産価格がファンダメンタルズを置いて先に上昇してしまったと考えている。
天国とは包括的な経済成長が現在の高い資産価格を正当化する世界だ。
地獄とは、経済が資産価格に追いつけず、結局金融不安定を引き起こす世界だ。
エラリアン氏は、各国が金融政策頼みをやめ構造改革・財政政策を推進しないとハッピー・エンドは得られないと唱えてきた。

今エラリアン氏の考えるベスト・シナリオはこうだ:

  • 資産価格: ファンダメンタルズに正当化されやや上昇
  • 金利: 緩やかな上昇
  • コモディティ: エネルギーを除き上昇
  • 原油: 供給面に問題があり、今の原油高は棚ぼたと考えるべき

エラリアン氏の見通しは強気側にシフトしたようだが、リスクを忘れたわけではない。
主なリスクを3つ挙げている:

  • 地政学的リスク: 北朝鮮と中東。
  • 各国の金融政策: FRBは「美しい正常化」を実現すると予想するが、ECB・日銀・中国人民銀が正常化を始めた時に何が起こるか予想がつかない。
  • 流動性: 市場は莫大な流動性が永久に存在し続けると思い込んでいる。

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