債券王たちのつぶやき

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米債券王たちが短くツイートしている。
米長期金利が上昇していることもあり、中身を見ておこう。


米10年債利回りがついに2.63%に達した。
ジェフリー・ガンドラック氏は今月上旬「2.63%を超えれば上昇が加速し株式市場は慎重になる」と言っていた。
こうした読みが正しいなら、米市場は債券だけでなく株式も重要な節目を迎えた可能性がある。
ガンドラック氏は昨晩こうツイートしている。

ジャンク債ETF(JNK)が11月1日以来1日だけを除いて毎日200日移動平均線を下回っている!
S&P 500指数がそれ以来9%近くも上げたことを考えると驚きだ。

ジャンク債ETF(JNK、青)と200日移動平均線(赤)、S&P 500指数(緑)
ジャンク債ETF(JNK、青)と200日移動平均線(赤)、S&P 500指数(緑)


ジャンク債は債券ではあるが、その中で最もハイ・リスクの資産クラスの一つ。
株式と似たような動きをすることも多いし、市場の急変を先取りするところがあるため、株価下落の先行指標としても使われてきた。
実際、2012年まではそうした傾向が見て取れる。

ジャンク債ETF(JNK、青)とS&P 500指数(緑)
ジャンク債ETF(JNK、青)とS&P 500指数(緑)

ところが2013年からはワニの口だ。
ジャンク債はより慎重な債券市場と同調しているように見える。
ジャンク債と株式は永遠に袂を分かったのか、それとも一時的なものなのか。
一時的だとすれば、どちらが未来を言い当てているのだろう。

一方、ビル・グロス氏の視点はクロス・ボーダーのアービトラージである。

米-独10年債スプレッドは+209ベーシス。
これによって独国債より米国債が好まれる。
ECBによる量的緩和縮小も続く。
独国債を売れ。

ドイツから米国へのキャリーとECBの金融政策正常化はいずれも独国債には需給悪化要因。
ユーロ金利には上昇圧力がかかる。


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