JP Morgan:敵はインフレではない

JP MorganのDavid Kelly氏がFRBの政策に疑問を呈し、バブル発生のリスクを警告している。
2018年は引き続き資産価格の上昇が見込まれるとしながら、2019年には利上げの弊害が高まると見ている。


インフレは敵ではない。
警戒すべきメーターは資産価格なんだ。


Fed raises rates and GDP outlook from CNBC.

ケリー氏がCNBCで、物価目標を掲げ続けるFRBの姿勢に正面から異を唱えた。
FRBは2%物価目標の実現前に金融引き締めに転じた。
それなのに目標実現への自信を持ち続け、物価目標を堅持している。
本音の政策目標が見えにくくなっている。


FRBが金融政策正常化を急ぐもっともな理由はいくつかある。
次の不況時のための利下げ余地を作っておきたいのだろうし、資産価格への懸念もあるかもしれない。
しかし、それでもFRBの論理矛盾をどうとらえるべきかは意見の分かれるところだろう。

「米国は25年間インフレの問題を抱えていないが、ITバブル、コモディティ・バブル、住宅バブルを経験してきた。
これらすべては過度な金融緩和によって助長され、大きな市場調整または不況をもたらした。
一つは、大恐慌以来の大不況だった。」

ケリー氏の見方はFRBに厳しいもののようだ。
FRBは物価目標の重視を続け、バブル発生のリスクを軽視しているというものだ。
ケリー氏は、2018年も資産価格は上昇すると予想している。

「金融緩和が資産価格を過熱させる。
投資家はチャンスをものにするといい。」

しかし、利上げが進むにつれ状況は悪化していくという。
2019年頃には、利上げのマイナス効果の方が大きくなってくるのだという。

「みんなが見損なっているカギは、最初の数回の利上げが実際に経済成長に役立ったということ。
これが、これまでの利上げでマイナス効果が見られなかった理由だ。
しかし、2019年に入るにしたがい状況は悪化する。」


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