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FRBは利下げすべきでなかった:バイロン・ウィーン
2019年8月4日

ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏が、7月31日のFOMCでの利下げに疑問を呈した。
また、米大統領選と市場の関係についても解説している。


以前の番組で話したが、私の立場はFRBが利下げすべきでないというものだ。
経済は良好だ。

ウィーン氏がCNBCで、FRBの利下げには根拠がないと持論を展開した。
同氏はFRBのデュアル・マンデートを繰り返す。
堂々と、完全雇用と低インフレと言い切る。
FRBは今では物価の安定を上下対象のものとしているが、高名なエコノミスト/ストラテジストはそれに納得していないのだ。
現在は完全雇用であり、(デフレではなく)低インフレにある。
だから「FRBが利下げする理由はない」と言い切っている。

他の中央銀行が金融緩和をしているから、それに応じるとのロジックはないのか、と尋ねられると、ウィーン氏らしい規律だった答をしている。

「これは底辺への競争ではないと思う。
それは貧しい経済学的考えだ。
米国は米経済にとって正しいことをすべきだ。
世界中の金融政策や経済的振る舞いに反応するような行動をすべきではない。」

誇り高い経済人の考えであり、卑しい者を黙らせる答えだった。
いつも横を見て政策を決めている中央銀行にとっては耳の痛い話かもしれない。

米長期金利が2%を割っていることを尋ねられると、ウィーン氏も「低すぎると感じている」という。
同氏は、この原因が、世界の中央銀行の生み出した莫大な流動性によるものと考えている。

「2008年に主要中央銀行のバランスシート合計は3兆ドルだったが、今では16兆ドルになった。
莫大な流動性が退避場所を探している。
米10年債よりいい退避場所はどこか。
米10年債利回りを2%未満に低下させたのでは、守りの需要なんだ。」

ただし、守りが起こっている理由が米経済にあるわけではないという。
原因は世界の流動性であって、米経済のリスクではないという考えだ。

「経済は鈍化しているし、世界中で鈍化しているが、米経済はまだ大丈夫だ。
私は、景気後退は早くても2021年まではないと考えている。」

ウィーン氏は従前どおり、大統領選までに景気後退入りするとは考えていない。
その大統領選と市場の関係について尋ねられると、ウィーン氏は市場の想定を代弁している。
市場はトランプ再選を予想しており、それが市場にとって好ましいと考えているのだという。
ただし、これは決まった未来ではないだろう。

市場は、民主党が勝てば、ワシントンが親ビジネスから反ビジネスに転じると信じている。
これは(市場に)ネガティブだ。
だから、トランプを倒せる候補の1人、とりわけ3人の進歩主義者の中から突出した候補が出てきて、勝利するなら、市場はそれをネガティブに解釈するだろう。


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