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FRBはさらに20%の下げを容認する:ブリッジウォーター
2022年1月28日

ブリッジウォーター・アソシエイツのグレッグ・ジェンセン氏は、当面FRBが市場下落を容認するとし、政策や投資に対する見方を改めるよう促している。


資産価格がいくらか下がるのは、FRBの見地からすれば悪いことではない。
だからFRBはそれを容認しようとしているんだ。・・・
この水準ではFRBプットがイン・ザ・マネーになるまではるかに大きな変動(下げ)が必要だ。
まだまだ遠い。

ジェンセン氏がBloombergに、FRBが心配し始めるまでさらに15-20%、市場を下支えするまで同20%以上の下げが必要になると話した。
目下のFRBプットはファー・アウト・オブ・マネーであるようだ。
記事では水曜日のS&P 500終値4,350が紹介されており、これから20%下落すれば3,480となる。
ジェンセン氏によれば、これまでの下げはFRBにとって、むしろ「一部バブルを萎ませた」点で「ほぼ健全」なものだったという。

ジェンセン氏といえば、経済・市場の不均衡が解消する過程をデフレ的なもの・インフレ的なものと分け、今回はインフレ的な解消になると予想した人物。
しかし、同氏が今回言及した下げ幅はデフレ的解消を印象付ける。
他の発言を見ると、どうやらジェンセン氏はインフレ的要因を排除していないようだ。

1980年代以降、問題はいつも拡張的政策で解決されてきた。
財政でも金融でもそうで、拡張的でない国より拡張的な国の方が良い結果を生んできた。・・・
今は転換点で、状況は大きく違ってくる。

インフレが悪徳でなく美徳である時代、財政・金融政策に致命的な副作用は感じられず、魔法の杖のように重宝がられてきた。
しかし、インフレが悪徳になると、たとえば雇用とインフレを天秤にかけるようになる。
FRBはまさにそれを天秤にかけ、金融引き締めを選択している。

ジェンセン氏は、資産価格を押し上げてきた「過剰流動性」が、金融引き締めの生んだブラックホールならぬ「流動性ホール」に急速に吸い込まれていくことになるという。

「(需給の)差を埋めるだけの買い手がいない。」

ジャンセン氏の推計では、FRBが買い入れた米国債すべてを民間投資家に吸収させるには、米10年債利回りが3.5-4.0%まで上昇する必要があるという。
すぐさますべてを放出するようなことは土台無理だろうから、とりあえずは割り引いて聞けばいいのだろう。
ただし、長い目で見て金利に上昇圧力がかかることは事実だし、その場合は債券だけでなくリスク資産にも下げ圧力となりうる。
つまり、従来の分散手法が効かなくなるかもしれない。

ジェンセン氏は、過去数十年と同じ考えではうまくいかなくなると指摘する。
「1970年代の『スタグフレーション』戦略」の方が現状に合っているとして、3つの資産クラスに言及した:
 ・コモディティ
 ・米国株より外国株
 ・物価連動国債


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