海外経済 投資

FRBのアクセルで富める者は益々富む:モハメド・エラリアン
2021年4月25日

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏は、当面FRBが金融緩和の手を緩めることはなく、流動性相場が続く限り強気相場が続くと示唆した。


FRBがやるのは、アクセルに足を乗せ続けることだ。
来週見通しを上方修正するだろうが、それで終わりだ。
政策手段については何も語られないだろう。

27-28日のFOMCを控え、エラリアン氏がBloombergで、FRB金融政策の先行きについて質問を受けた。
キャスターの質問の趣旨は、雇用を重視するFRBが結果的に同根のテーマである格差問題を置き去りにしているのではないかというものだ。

エラリアン氏は、FRBの方針変更に注目する。
かつては予防的な見地から見通しに基づいて行動することもあったFRBが、今では実績を待って行動すると宣言している(クラリダ副議長)。
このため、当面政策変更はなく現状維持が続くだろうという。
つまり、格差問題は置き去りにされる。
しかも、資産効果はFRBにとっての有力ツールであり、資産(もちろん富裕層ほど多く保有する)の価格を押し上げたいとの本音もある。

「だから、FRBは資産価格を押し上げ続けようとし、格差問題についてはあまり対処できない。
財政当局は何か格差問題についてやれるだろう。
しかし、FRBができるのは資産市場の操作であり、当然のことに格差を悪化させる。」

米市場に盲点はあるか?

現在、米経済は急回復を遂げており、株式市場も強い。
キャスターは、こうした状況で株式市場が悪化する可能性はあるのか、と尋ねている。
エラリアン氏の答はYesだった。

流動性は、市場の動きを実体経済で起こっていることから完全に乖離させた。
だから、答は流動性次第だ。
流動性は乖離を生み出し続けるのか、それとも何か他のことが起こるのか。

潤沢な流動性に異変をもたらすようなイベントはありうるのか。
にわかに注目を浴びているのが、バイデン政権によるキャピタルゲイン増税だ。
エラリアン氏は、同増税について短期的な影響で終わると見ている。

短期的な混乱、それだけだ。
早く売却し益出しする人もいるだろうが、一過性のことが過ぎれば、あとは落ち着く。
これは市場にとって大きなインパクトではないし、経済にとっても大きなインパクトではない。・・・
みんなこれが何か困難なことの始まりを引き起こすと心配しているが、私はそうならないと考えている。


-海外経済, 投資
-,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。