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FRBの「成功」の本当のイミ:ジェフリー・ガンドラック

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、いつもながら悲観的でトゲトゲしいツイートをしている。


先月の失業は『グレート・リセッション』(リーマン危機)の底以来の合計より大きいようだ。
だから、私たちは、異常な政策が『グレート・リセッション』から私たちを脱出させたと主張した後もまだ『グレート・リセッション』にいるのだろう。
私たちはそうした政策に今や『オール・イン』している。

ガンドラック氏が17日ツイートした。
政府や中央銀行が講じた経済対策を厳しく批判している。
やり方に対する目立った反省もなく11年以上も同じやり方を続けている。
その前の危機対応も含めればさらに長く続いている。
政府・中央銀行が正しいと主張するやり方をやっても危機を脱出できていないことに憤りと不安を感じているのだ。
しかも、FRBはジャンク債の一部まで買い入れるなど、可能な手段のほとんどを出動させているように見える。

状況は危ういとも見えるのに、コロナウィルスの問題が解決する前から市場は目覚ましく回復している。

「米GDPはピークから年率換算前で15%減みたいな感じだ。
S&P 500もピークから同じぐらい下げている。
それゆえ(正しいことを言うために過剰に単純化するが)株式は今、バリュエーションで見て、2月19日の高値まで戻った。
『FRBを信じる』というのが買い手のすべてなんだ。」

ただひたすらFRBを信じるという投資戦略は、結果論において、2009年以来の強気相場において正しい選択だった。
つい最近まで、現実に強気相場は続き、史上最高値を更新し続けていた。
しかし、FRBの何を信じるかには2つの解釈があろう。

「買い手の『FRBを信じる』という念仏は最悪の考えとは言えない。」

これまではFRBが必ず市場や経済を支えてくれると信じられてきた。
しかし、これからはFRBが別のことに「成功」すると信じられるようになるのかもしれない。
ガンドラック氏が成功にカッコをつけるのは、それが投資家や国民にとっては成功でないからだろう。

しかし、その背景にあるのはインフレの『成功』だ。
経済は明らかに生産を減じており、政府はお金を至るところにばらまいている。
『需要と供給』というのを聞いたことがないの?

経済が良くなると思うからというよりは、インフレが進むと思うから株を買う人が増えているのかもしれない。
本当に少し高めのインフレがやってくるなら、まず現預金や債券を避けなければならない。
実質でどうかはわからないが、名目で上げるであろうリスク資産に投資家は追いやられることになる。


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