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FRBに1970年代と似たプレッシャー:ケネス・ロゴフ

ケネス・ロゴフ ハーバード大学教授は、FRBに金融緩和を継続するよう求めるプレッシャーが高まっているとし、今後数年3-4%のインフレが続く可能性が高いと予想している。


FRBが正しくインフレは一過性だったとなる確率は50-50か少し少ない。
この2-3年はインフレが3-4%となり、退治により大きな苦痛をともなう確率がかなりあると思う。

ロゴフ教授がFOX Businessで、インフレが一過性でない可能性の方が高いと語っている。
今後数年インフレが3-4%に高止まりする可能性があるという。

これは明らかに2%物価目標を大きく超えており、世論・選挙・政治に大きな影響を及ぼすだろう。

教授は、足元のインフレの一因を指摘する。

「かなり明らかなのは、バイデン政権が最初に行った刺激策、おそらく2020年末の刺激策も、少し遅く、大きすぎた。・・・
サプライチェーンほかの課題とともにインフレを助長した。」

ロゴフ教授は著書『国家は破綻する』で、財政悪化について油断すべきでないと警告したことで有名。
財政再建は次の景気後退・危機時の対応策の余地を大きくすると説いてきた。
だから、今回のパンデミックでは当初から限度なく必要なお金を使うべきと主張した。
まず戦いに勝つことが将来のインフレに優先すると言っていた。

心配したとおり、インフレは上昇した。
ペントアップ需要に大規模刺激策が加わったことで、需要側のインフレ要因が大きくなった。

米下院は19日、約2兆ドルの歳出法案を可決した。
ロゴフ教授は、この法案については頭から否定的ではないようだ。

「これは、政府を作り直そうというものだ。
生産性のための投資に影響を及ぼすだろう。」

今回の「ビルド・アップ・ベター」法案には教育・医療・環境対策などが盛り込まれている。
バラマキ的な内容というより、先行投資的な性格を有している。
ただ、景気が悪くない中で需要が押し上げられ、長期間政府債務が拡大することは間違いない。
インフレ要因である一方、低金利を必要とする。
これがインフレ退治を難しくする。

1970年代以降、金融政策を緩和的にしろとの圧力がFRBにかかったことはなかった。


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