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FRBが真剣になる時、市場は揺れる:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が10月の消費者物価にコメントし、12月のFOMC時に市場が動揺するだろうと予想した。


FRBが(金融政策正常化に)真剣になるまで、株式はインフレを好み続けるだろう。
FRBはこれまで真剣でなかった。

シーゲル教授がCNBCで、市場の本音を代弁した。
月初のFOMCでテーパリングを決めたFRBだが、教授はまだその本気度を疑っている。

10日発表の米CPIは前年同月比6.2%上昇、コア指数は同4.6%上昇だった。
それぞれ1990年10月、1991年8月以来の高水準。

シーゲル教授は12月のFOMCの前にもう1度11月のCPI発表があることに注目している。
この統計が10月と似たような内容なら、パウエル議長へのプレッシャーが高まると予想する。

シーゲル教授が当面、株式に強気の見方を示すのには、バリュエーションに基づく考えがあるようだ。
教授は、ドットコム・バブルとは異なる状況をアピールする。

「2000年には、S&P 500のテック・セクターはおよそ60-70倍のPERで売買されていた。
米10年物価連動債利回りがプラス4%を超える金利環境だった。
現在は10年物価連動債利回りがマイナス1.2%を割り込み史上最低をつけている。」

実質金利差が2000年とは5%超もある.
一部銘柄(FANGやテスラ)を除けばPER 19-20倍にある現水準は不合理ではないと説明した。
むしろ、極端な金融緩和が資産の実質利回りを押し下げ、市場にはTINAがいきわたっているという。
結局、投資家は株式に向かわざるをえない。

もっとも、教授はこのところ言い続けている調整入りの可能性は捨てていない。

といいながらも、FRBが真剣になる時、私は12月のFOMCで真剣になると思うが、そうなれば少々(市場に)揺れが起こるだろう。
しかし、しばらくの間は全体の株価の見直し(調整)はないだろう。


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