FRBが市場フレンドリーでなくなったワケ:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、19日のFOMCについてコメントした。
FRBが市場に対して優しくなくなった理由を端的に解説している。


「FOMC声明を読んでショックを受けた。・・・
彼らはほとんど(金融引き締めの)ペースダウンについて言及しなかった。」

シーゲル教授がCNBCで、19日のFOMCの結果について言及した。
市場はすでに2019年の利上げ回数予想を1回程度にまで引き下げている。
FOMCはこの期待を裏切る形となり、それが市場の失望を引き起こしたと解説した。
結果、起こった市場の急落についても驚かなかったという。

シーゲル教授は、FRBが今回の出遅れから挽回することが可能だとし、ドットコム・バブル崩壊の頃を回想する。

「2000-01年にかけて、12月に市場が下落し経済が下向いた時、FRBはFOMCの前の1月に2度にわたって利下げを行った。
・・・だから望みがないわけではないが、市場からのメッセージに対するFRBの認識には本当にがっかりした。」

シーゲル教授は米国株のバリュエーションについて解説する。


「現在のS&P 500株価は、特殊要因前の利益の15倍だ。・・・
60年間平均は17倍超だ。
長期平均から15%のディスカウントであり、超低金利という環境にある。
長期投資家は間違いなく恩恵を受けるだろう。」

しかし、こうした前向きな見方も長期投資にしか当てはまらないようだ。
足元の倍率が割安でも、景気後退懸念、政治的不安、市場心理の変化などの懸念材料が存在する。
シーゲル教授は、これらが株価の重しになっているとし、短期・中期について強気の見方を示すことはしなかった。

シーゲル教授は、FRBの金融政策が市場に優しくなくなった理由として、FRBと市場のある断絶を挙げている。

FRBの使命は米国のデータについてのもので、米国のデータはかなりいい状態にある。
・・・S&P 500企業の利益の45%は国外売上から来ている。
株式市場は、現在至るところで見られる外国経済の鈍化をより恐れるんだ。
ジェローム・パウエルFRB議長は、米経済の数字に注目し、良好と判断する。
だから自動的に断絶が起こる。
株式市場はより外国経済を見るし、パウエル議長はより米経済を見るんだ。


 - 海外経済, 投資 , ,