投資

FAANG、テスラ、IBM:ジム・チャノス
2020年12月6日

キニコス・アソシエイツのジム・チャノス氏が、ショートのターゲットとしての大手テクノロジー銘柄、テスラ、IBMについて語っている。


多くの大型テクノロジー株は、かなり良い事業だ。
事業を見れば、Apple、Google、たとえFacebookでも、政治が規制するかもしれず確かにリスクがあるにしても、これらは極めて高い資本利益率の企業群だ。
多くの利益が現金として上がっており、論争の対象ではない。

チャノス氏がBloombergで、ファンダメンタルズ・ショートの具体的な狙いどころをいくつか話している。

FAANGに代表される大手テクノロジー銘柄はこれまで長く市場を牽引してきた。
そのため過熱感が指摘されることも多いが、チャノス氏の狙い目はこうしたところではない。
相応の利益・キャッシュフローが上がっているからだ。
バリュエーションが天文学的な水準にでもないかぎり、ショート・セラーのターゲットとはなりえないのだ。

最大限ショートしてはいない。
まだショートしているが、他にもたくさんEV分野も含めやることがあるからだ。

チャノス氏が、長年のターゲット、テスラについて語った。
テスラ株のショート・ポジションを縮小したこと明かし、近年の急騰で痛手を負ったことを認めている。
ただし、チャノス氏の同テーマへの情熱は萎えていない。
ポジションを縮小したのは他のポジションとの優先順位付けの結果だと説明した。

「テスラは事業モデルとバリュエーションの問題なんだ。
あと、会計にもあまり好きでないところがある。
テスラは今年の売上が300億ドルで、時価総額は5,000億ドルだ。」

テスラ株はいまだ2桁のPSRだ。
これが割高でないとはいいにくい。
こうした銘柄が増えてくると、私たちはバブルを警戒することになるが、それでもいったんバブルが始まるとその進行を止めるのは容易ではない。

チャノス氏は、強気相場ごとに現れる投資家の「希望と夢」の象徴として、今回はテスラを挙げている。

チャノス氏は、IBMについてもショートしていると話した。
現在最も確信しているアイデアの1つだという。

この会社は割安に見えるが、実際は構造的で根本的な問題を抱えている。
エクソンなどの状況と似ている。
私たちにとってIBMは、こうした状況、事業がまだ縮小しているだけでなく、会計の課題もある。
そこがIBMの魅力だ。

チャノス氏は、IBMがバリュー・トラップに捕まっているように見えるが、その実、株価は安いだけの理由があると考えている。
同氏は、IBMの「ふざけた会計方針」がEPSを良く見せているとし、それが市場に誤解を与えているという。
今後数年のうちにこれにリセットがかかる可能性があると予想した。

今年はIBMは仮のベースでEPSが9ドルになると想定されている。
実際の数字は6ドルにすぎない。・・・
来年は5ドルになると予想している。
Bloomberg端末で表示される予想は12ドル近い。
2022年は4ドル近くになると考えている。
Bloomberg予想は13ドル近い。

バフェット氏でも読み切れなかったIBMの停滞。
同氏は保有株を売却した。
それを延長するかのように、今ではチャノス氏がショートしている。


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