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EUに入れない米国:ジェフリー・ガンドラック

利払い負担が急増する

ガンドラック氏は、こうした問題は数十年前からわかっていたはずだと指摘する。
それなのに必要な手当てがなされてこなかった。
そうしているうちに、複利の効果で米国は首が回らなくなり始めている。


もちろん、債務をすべて解消する必要はないが、それでも安心できる数字ではない。
なぜなら、債務が増えることのデメリット、つまり利払いの側で変化が起こりつつあるからだ。

予想を多く行っている議会予算局によれば、現在の利払い費はGDPの1.25%。
2025年まで予想すると、GDPの3%になるという。
この予想では2025年までに極めて起こりそうな景気後退を織り込んでいない。
だから、利払い費はGDPの5%になってしまうかもしれない。

債券自警団に勝利の時が来るか

ガンドラック氏は《短期的には大丈夫だ》と言い続け、同じことを繰り返してきたやり方に危機感を募らせる。
今後数年のうちに短期的な考えでは収まらず、長期的な現実に対処せざるをえなくなると予想している。
ガンドラック氏は2016年の時点から2021年までに米長期金利が6%すると予想してきた。

こうしたいわゆる《債券自警団》の警告をこれまで政治家やケインジアンらは笑いとばし、財政再建を怠ってきた。
どちらが正しかったのか、その答えがあと数年で明らかになるのかもしれない。

この問題が困った点は、債券自警団が間違いなら笑い話で済むのに対し、政治家やケインジアンらが間違いなら国家が深刻な状況に置かれてしまうことだ。
(債券自警団が間違えれば、彼らはポジションで損をするのだが、政治家やケインジアンの場合、間違えた者は金銭的責任を果たすつもりは皆無なのだろう。)
そうした点からとても債券自警団の勝利は願えない。
それなのに、近年予想を当て続けているガンドラック氏がそちら側にいることがなんとも不気味だ。


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