ECBや日銀流の本当にひどく異常な政策:ジェフリー・ガンドラック

債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、債務拡大と次の景気後退期について懸念を述べた。
米政府債務は制御不能の状態にあり、FRBはこの先ECBや日銀と同様の超低金利政策をとる可能性があると匂わせた。


基本的なことなのでまた言うのはいやなのだが、みんな、財政赤字や債務が完全に制御不能になっていることに気づき始めているんだ。

ガンドラック氏がCNBCで、米5年債と3年債のスプレッド拡大に解釈を与えている。
米財政の悪化が長い足の金利を押し上げ始めたというものだ。

ガンドラック氏は2018年の米債務対GDP比率と名目GDPの数字に着目する。
米債務対GDP比率は6%ポイント増、名目GDPは5.1%増と、債務の増大に見合う経済成長が実現していない。

これが意味するのは、もしも2018年に政府債務を増大させていなかったら、名目GDPはマイナス成長になっていただろうということだ。
実際このことは過去3年間、過去5年間について言えることなのだ。
米GDP成長のすべてが政府債務の増大に対応している。


財政政策に乗数効果が効かなくなっている。
政府が使った分さえGDPが増えない。
それだからやるべきでないとはならないが、政策の効率としては劣ると言わざるをえない。
それでも財政政策を求める声が高まっている。
債務を心配する人が増えるのも当然だ。

次の景気後退期、債務の額には何が起こるのだろう?
FRBは長期金利の上昇を許すだろうか?
FRBがECBや日銀と同じやり方を採らない限り、長期金利は上がるはずだ。

ガンドラック氏は「少し先の話」としながら、長らくこの疑問を考えてきたと明かした。

トランプ減税によって米財政はすでに悪化している。
それがなくとも社会保障の負担が今後増大するのは確実だ。
つまり、債務は増えざるをえない。
そこで長期金利が上昇すればさらに財政を悪化させる。
だから、FRBは日欧と同じように長短金利を抑え込まざるをえないはず、と考えるのが普通の見方だろう。

ガンドラック氏は、従前どおり社債市場のリスクを指摘している。
サブプライム/リーマン危機前の2006年より悪い状態だとして、景気後退が来ればBBB格社債の多くがジャンク級に格下げされるだろうと予想した。

経済は再び後退に耐えるには悪い状態だ。
過去数年で最高のGDP成長率でも政府債務は膨張している。
ECBや日銀流の本当にひどく異常な政策以外、経済は政府が救済に出るような状態にはないんだ。


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