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60:40ポートフォリオは死んだ:ポール・チューダー・ジョーンズ
2021年10月21日

ポール・チューダー・ジョーンズ氏は、目下の最大の課題はインフレであるとし、投資家にインフレ・ヘッジを強化するよう奨めている。


メインストリートの投資家が直面する最大の課題はインフレだと思う。
私にすれば、インフレが一過性でなく居座ることはかなり明らかなことだ。
間違いなく金融市場にとって最大の脅威だろうし、社会全般にとってもおそらくそうだ。

チューダー・ジョーンズ氏がCNBCで、インフレへの警戒を強調した。

「これは、構造的な力・周期的な力の組み合わせであり、現在は両方が同じ方向に回っている。
今私たちが懸念するよりはるかに悪化する可能性がある。」

チューダー・ジョーンズ氏は、主な構造的要因・周期的要因がいずれもインフレを悪化させる方向に向いているとし、予想以上にインフレが悪化する可能性を考慮するよう促している。
特に投資家に対してはインフレ・ヘッジを強めるべきとし、従来のやり方では不十分と述べている。

特に投資家にとって・・・間違いなく株式と債券を保有する60:40ポートフォリオの死を意味する。
問題は、インフレからどう身を守るかだ。

低金利・高インフレの中で、債券をポートフォリオの40%も持っていては、インフレに勝てないためだ。
チューダー・ジョーンズ氏は、債券よりは株式がはるかに良い選択肢と話した。
その他、コモディティ、物価連動国債にも言及している。
そして、暗号資産も俎上に挙がった。
チューダー・ジョーンズ氏の答はこうだった。

「ビットコインはとても良いインフレ・ヘッジにもなると思う。
現時点で金よりも選好している。」

こころなしか、チューダー・ジョーンズ氏の主張はやや勢いを欠いていたように見えた。
なぜなら、この答を引き出したキャスターの質問が、とても時宜を得ていたからだ。
キャスターの質問は「この価格でもヘッジになるのか?」だった。
ビットコインは先物ETF上場などの材料で急騰し、最高値を付けていた。
ここからさらにインフレ・ヘッジとなるのかとの疑問はもっともなものだった。
むしろ、インフレ・ヘッジでなく利回り改善を保有理由に挙げればもっと説得力があったのではないか。

暗号資産に対するチューダー・ジョーンズ氏の話はやや精彩を欠いた。
少々気持ちが先に言っているように見える部分もあった。

「暗号資産は生き残るだろう。
ここはアメリカ合衆国だろ。
私たちが世界で最強の経済力を有する理由とは、個人の起業家精神・想像力を自由にしているからだ。」

暗号資産病の恐ろしさの一端が垣間見える。
魅力がありすぎるのか、精神論・空想・宗教のようなものが議論に表れ、論理が飛んでしまうようだ。


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