投資

5歳の使用人、6歳の経営者:ジム・ロジャーズ
2021年3月26日

ジム・ロジャーズ氏が個人的生活についてふんだんに語ったインタビューが、全然役には立たないものの、微笑ましく面白い。


私の最初の仕事は5歳の時だった。
野球場で空ビンを拾うと、ご婦人が24本につき5セントくれるんだ。
いい仕事じゃないね。
そもそも、今やろうとすればみんな牢屋行きだ。

ロジャーズ氏がRCM Alternativesのインタビューで、子供時代を振り返った。
まだ5歳の時、ジム少年はお金儲けを始めたのだそうだ。
しかも、その後が微笑ましい。

「ある晩、私は1ドル15セント稼いで、大金だったから、家に帰って弟に半分上げたんだ。
嬉しかった。」

5歳のジム少年の上昇志向はたいへんなものだったようだ。
翌年6歳の時には奴隷的な身分から事業主へとステップアップを遂げている。

「翌年、私はピーナツとコークを売り始めた。
自分の売り場でだ。・・・
私以外は誰も金儲けをしていなかった。」

ジム少年が育ったのはアラバマのデモポリスという小さな町。
(といっても、今では郡で一番大きな町になっている。)
自宅の電話番号は「5番」だったという。
田舎町ではアマチュアの試合でもそこそこ人が集まる。
町民にとって格好の娯楽・社交であり、お財布の紐も緩んだのかもしれない。
そんな機会に小遣い稼ぎしていたようだ。

ウォーレン・バフェット氏の新聞配達といい、ロジャーズ氏のピーナツ売りといい、著名投資家の幼い頃からの商売上手には驚かされる。
卓越した能力を持つ子供が片田舎に生まれるとこうなるのか、著名投資家とは幼い頃から金銭欲がとても深いのか。
都会育ちで親から小遣いをもらっていた者とは、そもそもスタート地点が違うのかもしれない。

このインタビューを取り上げたのは、とても緩い内容だったためだ。
主催者は金融業者を名乗っているが、その方面の深みはあまりない。
むしろ、ロジャーズ氏の個人的生活に焦点を当てているのが面白い。

ロジャーズ氏は最後にスターウォーズの登場人物の中で誰が好きか尋ねられている。
同氏の答は、30-40年前に一度見たが憶えていないというものだった。

私はテレビを持ってないんだ。
持っていたとしても、見ないだろうね。
映画もあまり見ない。

インタビュワーがロジャーズ氏の記憶を引き出そうとすると、「朝食に何を食べたかも覚えてないんだから」と謝る必要もないのに謝っている。
エンターテイナーとして相手の要望に応えられなかったことへの謝罪なのだろうか。
謝り終わるか否かのうちに、別の落ちを思いついた。

私は節約してるんだ。
十分貯まったら、テレビを買うよ。

テレビを見る見ないは個人の嗜好だろう。
実際、ロジャーズ氏もネットは使うと話している。
人気者だからそれなりに忙しいのだろう。
でも、それなりに長い一日、ロジャーズ氏がどう時間を使っているのか、少し興味をそそられた。
儲けた投資家にも、そうでない投資家にも、いつか老後は訪れる。


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