40年続いた資産インフレの終焉:マーク・ファーバー

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、今後3年、10年の投資について語っている。
40年続いた資産インフレが終焉する可能性があるのだという。


「もしもあなたが慎重な投資家なら、今後3年間、株式で大儲けすることはないだろう。」

ファーバー氏がインドETに話した。
困ったことに、ファーバー氏が弱気なのは3年間だけでも株式だけでもないようだ。

1980年から今日までの株価・債券価格を見れば、すべての資産価格は大きく動いた。
この資産インフレが終わりを迎えるかもしれない。
問題は、今後10年間でどの資産クラスが将来最も良いかではなく、どうすれば最も失う金額が小さくて済むかだろう。

1980年とは言うまでもなく金利がピークを打った頃を念頭に置いているはずだ。
資産インフレの時代とは超長期の金利低下局面とほぼ同義だ。

ファーバー氏は大きく儲けを狙うのではなく、損を極力減らす道を呈示している。
ところが、世間では似たように消去法を用いて米国株を奨める人が少なくない。
米経済は先進国の中では最も良い状態だし、株式はインフレにも強いからだ。
もちろん、ファーバー氏は真逆の考えだ。


「インド固有の話ではなく新興国市場全体が2015年にピークを打った。
それ以降は弱気相場に入り、米国と比べ大幅にアンダーパフォームした。
だから、何を考えようが、投資家は現時点では極めて割高な米国株市場より新興国経済に目を向けるべきだ。
株式のファンダメンタルズだけでもそうだし、ドル相場も高く見える。」

ファーバー氏は従前から過剰な金融緩和を批判し、通貨危機のリスクを唱えてきた。
にもかかわらず、マイナス金利下での債券投資にも一定の理解を見せる。
保険・年金が規制上やむなく債券を買っているのに加え、将来のリスク資産の大幅な下落リスクに比べればマイナス金利はまだましだという。

ファーバー氏は投資ブームのありかを尋ねられるとマリファナ、ビットコイン、貴金属を挙げた。
ただし、前2つはすでに峠を越えたと示唆した。
ファーバー氏が今も興味を持っているのは貴金属だ。
その理由を次のように語っている。

年金基金の投資先を見ればわかる。
年金は何十万ドルものFAANG株を保有しているのに、金については1%も組み入れていない。


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