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4月は試練、その後戻す:チューダー・ジョーンズ
2020年3月27日

ヘッジ・ファンド業界のベテラン ポール・チューダー・ジョーンズ氏が、今後数か月の米市場の見通しを語っている。


これをパンデミックのゴジラというように神格化してはいけない。
私たちは克服できる。

チューダー・ジョーンズ氏がCNBCで、勇気を持ち続けるよう説いた。
フィランソロピー活動でも有名な同氏は、不幸にも娘さんが軽症のコロナウィルスに感染してしまったのだという。
家族や弱い人たちへの気遣いの気持ちが高まったのかもしれない。
CNBCはこの日のチューダー・ジョーンズ氏がやや感傷的だったとも伝えている。

チューダー・ジョーンズ氏は、近日の米市場の回復ぶりを解説する。

「今市場が上昇している一因は月末のリバランスによるものだろう。
市場は先回りし、たくさんの株が買われると予想しているのだろう。」

3月中は堅調が続くが、4月に入ると状況は変化し「試練」を迎えるという。
感染者数はまだ増え、ピークに近づいていくと予想される。
この悪化局面が嫌気され、市場は売りに転じるだろうという。
小幅ながら安値更新の可能性もあるという。

しかし、この下げが一服すると再び上昇を見込んでいるという。

一たびエピデミックの推移がピークを打てば、株式市場は底を打ち、間違いなく上昇すると思う。・・・
だから、今から3、4、5か月後は今と比べ下落するより上昇するだろうと予想している。

「今から3、4、5か月後」といえば6月末から8月末。
夏の間は現在より上にあるとの予想だ。
その後はどうなるのか

そこからどうなるかは、私たちが仕事を再開する能力に大きくよってくる。

チューダー・ジョーンズ氏は、米政府・中央銀行の政策対応を高く評価している。
リーマン危機後に比べ迅速かつ大規模な政策が講じられたためだ。
同氏は今後さらに追加の政策が講じられると予想している。

「この生存を脅かすショックに対し、最大の財政・金融バズーカでオフセットしたことで、投資家は勇気を取り戻せる。
これはバズーカではなく、核爆弾のようなものだ。」

チューダー・ジョーンズ氏は、まだ新型コロナウィルスの問題が重大視されていない1月からこの問題を心配していた。
そのリスクを認識しつつも、株式に対して極めて強気なスタンスをとっていた。
当時の金融・財政政策のミックスを「史上最もばかげた」「爆発的」なものと指摘し、ドットコム・バブル前夜を彷彿とさせると話していた。
皮肉にも、コロナ・ショックによってこの心配は払拭された。
政策と経済の間のミスマッチは、経済が悪化することで解消された。
しかし、医療面での解決が進むほどに、この心配は規模を大きくして再び語られるようになる可能性を残している。


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