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35%のドル暴落が避けられない理由:スティーブン・ローチ
2020年6月19日

元モルガン・スタンレー・アジア会長スティーブン・ローチ氏が、35%の大幅なドル安を予想する理由を語っている。


米国の貯蓄、経常収支の不均衡の問題は、パンデミックが襲う前から問題だった。

ローチ氏がBloombergで、ドル暴落を予想する理由を説明した。
CNBCは15日、同氏が35%のドル下落を予想したと報じていた。
Bloombergは、同氏のこうしたドル急落予想の真意を確かめている。

ローチ氏はいくつか重大な不均衡を挙げる。

  • 史上最低水準にある貯蓄(対国民所得)
  • 債務対GDP比率の急上昇
  • 経常赤字は史上最悪の見込み

こうした不均衡が是正される時が来るという。
その時に動く変数の1つが為替なのだ。

通貨とは、弱い国内貯蓄を背景とした経常収支の過度な悪化のクッションとなるようにできている。
だから、ドルの下落は不可避だと考えている。

ローチ氏は、ゼロ金利を理由に財政赤字・債務拡大の問題を看過する傾向に警鐘を鳴らす。
確かに短期的には問題とならなくても、長期的に何をもたらすのかを無視すべきでないと話す。

私たちがゼロ金利は永遠に続くとみなした時にインフレや相対的リスク・プレミアムのようなものが戻れば、現政権の極めて保護主義・国家主義的政策により米国がグローバリゼーションへのコミットに背を向ける中で、ドル安環境の中で、(諸外国の)米財政赤字や米経済の貯蓄不足に資金を供給しようという意欲が疑問にさらされてくる。


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