ウォール街

 

30-40%の下落へ:ポール・シンガー

エリオット・マネジメントのポール・シンガー氏が、世界経済の減速本格化を予想し、大きな市場下落を警告した。
このリスクを作ったのは金融政策だとし、中央銀行は「マネーの健全性を保全する」ような政策を採るべきと主張した。


「大恐慌以来の最重要な金融危機を正確に予見した人の数はとてもとても少なかった。
もちろん、私も予想していなかった。
リスク拡大を予想したのは、中央銀行、政策策定者、学者、経済学者よりむしろ実務家だった。
・・・
私には、中央銀行、政策策定者、学者が・・・次の停滞期を予想できるとは考えていない。」

シンガー氏のあるイベントでの発言をBloombergが伝えた。
同氏は深刻な景気後退が世界を襲うことを心配しているのだ。

実務家の中で根強い政府・中央銀行・学者への不信を隠すことなく公言した。
シンガー氏は、金融システムのリスクが増大しているとし、その原因を金融政策にあると述べている。

現在の市場では、2007-08年より状況が改善した大銀行を除いて、債務という観点から、世界の金融システムが極端にリスク側に寄っている。
世界の債務は市場最高、デリバティブも市場最高だ。
金融緩和がこの状況を生み出した。

シンガー氏は、7月にも予想されるFRB利下げに反対し、逆に「マネーの健全性を保全する」よう努めるべきと話した。
また、昨年終わりの市場混乱を「罠に嵌った」と表現し、景気後退の最初の兆候だとした。
そのため、FRBは先進国の議会に成長鈍化への対処を促すべきという。
世界中で見られた金融政策頼みの経済政策を是正すべきとの考えだろう。

シンガー氏は市場の先行きについては、時期こそ予見できないとしながら、大きな(30-40%)下落がありうると予想した。

現在はリスクの最も高い側に寄っている。
今思いついたことではないが、以前から大きな市場下落がありうると考えてきた。


 - 投資