投資

30億ドルについた人生最悪の失敗:スタンリー・ドラッケンミラー
2021年5月28日

スタンリー・ドラッケンミラー氏が、人生最悪の失敗と投資からの引退について話している。


完璧にテック・ブームに乗り1999年に数十億ドル儲けた後、2000年1月、私はすべて売り抜けた。

ドラッケンミラー氏がthe Hustleのインタビューで、人生最大の失敗について語った。
その失敗は神がかった成功の後に起こった。
NASDAQがドットコム・バブルでのピークを打ったのは2000年3月(5,048.62)。
同氏のエグジットはほぼ完璧なタイミングといえた。

ドラッケンミラー氏を惑わせたのは、クォンタム・ファンドの他のポートフォリオ・マネージャーの動向だった。
彼らもポジションを小さくしていたが、まだ閉じてはいなかった。
ドラッケンミラー氏がポジションを閉じて以降、彼らはさらに30%儲けたのだという。

「それが耐えられなかった。
みんな毎日儲けているんだ。・・・
私は受話器を取って買い戻した。」

ドラッケンミラー氏も生身の人間なのだ。
まさに《投資家あるある》で挙がりそうな行動である。
結果、バブル崩壊から「1時間」ほど逃げ遅れ、30億ドルの損失を出したのだという。
以前の儲けをすべて失うことはなかったらしいが、30億ドル(今のレートで約3,300億円)は大金持ちのドラッケンミラー氏にとっても大金だ。

すべては私が感情的になり、規律維持のためのツールを忘れてしまったためだ。・・・
感情的になってはいけないというが、それには信じられないほどの規律が必要なんだ。

ドラッケンミラー氏は、この失敗の教訓を尋ねられると「何も学んでいない」と答えるそうだ。
教訓はその25年前にすでに学んでおり、失敗の原因はそれを忘れたことだからだ。

投資からの引退

ドラッケンミラー氏は、自身の好パフォーマンスの要因について、資産クラスを選ばず、幅広い投資対象に取り組める点にあると自己分析している。
とはいえ、本人が好きなのはマクロであり、パフォーマンスもマクロがA+、株式はB-だという。
手間のかかる株式を誰かに任せられないかと考えているそうだ。
逆にいえば、投資からの引退はないということだろう。

日々投資市場との関係がなかったら、私は死んでしまうだろう。
私はゴルフはうまくないんだ。・・・
たぶん墓場まで投資を持っていくんだろう。

規律を保って続けられるなら、投資ほどすばらしい楽しみはない。


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