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3つ目のインフレはやってくるか:モハメド・エラリアン
2020年9月16日

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、米国でのインフレの見通し、資産市場の調整の可能性について良く整理された考えを話している。


私は資産価格のインフレについて心配してきた。
これは、あらゆる過剰なリスク・テイクにつながってきた。
私は住宅価格のインフレを心配している。
住宅価格は所得により買える範囲から乖離してしまったかもしれない。

エラリアン氏がCNBCで、市場で広がるインフレ懸念について意見を求められている。
同氏は3つの価格についてのインフレについて説明している。
主に金融資産のインフレ、住宅価格の上昇、そして財やサービスの物価上昇だ。

エラリアン氏は、終末論者たちが喧伝する2桁%のインフレというようなものは取り合わない。
しかし、もう少し低めのインフレならばありうると滲ませている。
供給側にインフレ要因が多く見られるためだ。

(財・サービスの)市場で集約が進み、供給者が価格決定力を強めている。
グローバルなサプライチェーンの巻き戻しはコスト上昇をもたらす。
脱グローバル化は競争が減ることを意味する。
だから、供給側を見れば疑いようがなくインフレ的だ。

一方、需要側の状況は異なる。
まだ経済活動がウィルスによる制約を受けている中、需要側はデフレ的な要因が多い。

エラリアン氏は、供給側のインフレ要因の説得力を認めながらも、実際にインフレとなるかどうかには不確実性があるとコメントした。

ファンダメンタルズと資産価格の間の乖離について尋ねられると、エラリアン氏は、資産価格が必ず下がると決まったわけではないと釘を刺した。
要点は、長い目で見て両者が収束に向かう可能性があるということ。
つまり、資産価格が下がる可能性もあるし、ファンダメンタルズが改善する可能性もあるし、両方が起こる可能性もある。
2つ目がハッピーエンドにあたる。
エラリアン氏は、ハッピーエンドになる可能性を認めつつも、同時に「ありそうにない」と予想している。

このためには私たちは高い山を登らなければいけない。
これはウォールストリートだけでなくメインストリートにも良いことだから、そうなるのを願っている。
しかし、それは長い道のりになる。


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