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アスワス・ダモダラン 2022年のキーワードはインフレ:アスワス・ダモダラン
2021年12月4日

アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、米インフレの見通しを述べ、投資家へのアドバイスを語っている。


2022年を代表する言葉は『インフレ』になるだろう。
良いニュースであれ悪いニュースであれ、市場のすべてのことはインフレが牽引することになる。

ダモダラン教授がCNBCで、来年もインフレが継続し、それが市場の主役になると話した。

ダモダラン教授はインフレを実際に目の当たりにしてきた経験から、これまでもインフレを「瓶の中の魔物」と形容し、野に放ってはいけないと警告してきた。
インフレは貯蓄を破壊し、経済・社会の断層を暴露する、むごい性質を持つという。

インフレが制御不能になれば、それを抑え込むために必要な武器はFRBにほとんど残っていない。

ダモダラン教授は、インフレを制御するのが極めて難しいと指摘する。

インフレ退治を断行するにはボルカー・ショックのようなことを覚悟する必要がある。
しかし、事態は1980年頃よりも困難な面がある。
当時よりインフレこそ低いものの、一方で金利も低い。
ゼロ金利に慣れ切った経済・市場で急激な利上げが行われるインパクトはかなりのものだろう。

ダモダラン教授はワーストシナリオを語る。

インフレが牽引し、FRBはそれについていくことになるだろう。・・・
ワースト・シナリオではインフレが急激に上昇することになる。・・・
金利は跳ね上がる。
そうなれば、すべての金融資産が危機に瀕し、避難できるところはほとんどない。

ダモダラン教授は、投資家へのアドバイスを求められると、「乱気流」に備えてポートフォリオを分散するよう奨めた。
具体的には
・実物資産クラス
・価格決定力のある会社
での分散だ。
一方で、リスク・オフについては推奨せず、逆に市場にとどまるよう奨めている。

株式投資を引き揚げるのが選択肢にならないという事実を受け入れなければいけない。
株式市場から引き揚げて現金を持っておくのが基本的に市場から永遠に退出することを意味するのは、過去10年見てきたとおりだ。
だから、市場にとどまって、インフレへのいくらかの防御を得るため、動き回らないといけない。


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