海外経済 投資

Blackstone 2020年避けるべき米国株:ブラックストーン
2019年12月18日

ブラックストーンのジョー・ザイドル氏が、2020年の投資戦略について話している。


2019年を振り返ると、今年はあらゆるマクロ経済リスクが市場に降りかかった年だった。
・・・それでも、市場は気にかけなかった。
なぜなら、2019年は中央銀行の年だったからだ。

ザイドル氏がCNBCで、今年ここまでの米国株市場の上昇を予想しきれなかった理由を説明した。
同氏がサポートした、年初のバイロン・ウィーン氏の「2019年の10のサプライズ」は、市場全体が自信を失う中、見事に今年の株高を言い当てた。
しかし、その後、株価は予想をはるかに超えて上昇した。
このため、ウィーン氏・ザイドル氏は、年の残りで調整が入る可能性を指摘するようになった。
ところが、それもなく年末を迎えようとしている。

決してリスクの少ない年ではなかった。
ザイドル氏は今年の大きなリスク要因としてBrexit、貿易戦争、製造業不況、企業収益後退を挙げている。
ところが、これらのリスクでさえFRBの「過去最大の(政策)変更」が吹き飛ばしたのだ。
FF金利は利上げから利下げへ、《自動操縦》だったはずのバランスシート縮小さえ拡大に回帰した。
こうした現象は米国だけの話ではない。
ザイドル氏は、2019年が「世界金融危機以降で最も利下げした中央銀行の多い年になった」と紹介している。

私たちが過小評価したのは、まさにこの大きな政策対応だった。

では、2020年も同じ読み違えが起こるのか。
ザイドル氏は、同じ読み違えは考えにくいと示唆する。
そもそも追加緩和の余地がどんどん少なくなっているからだ。

「いつか政策対応は減っていくが、逆風は続く。
それがボラティリティを上昇させるだろう。」

ザイドル氏は、2019年より波風が強い2020年を予想し、投資家に準備を促している。
一方、債券市場については、米10年債利回りが底を打ち上昇すると予想している。

賃金インフレ、住宅インフレが、10年債利回りを押し上げるだろう。
これは、バリュエーションの難しい環境を生み出す。
企業の利益成長は、現在のウォール街の予想に届かないだろう。

こうした前提の下、米国株市場において避けるべき分野を2つ挙げている。

  • 時価総額上位の銘柄:
    「米市場では現在10の銘柄がS&P 500対象銘柄の時価総額の23%を占めている。
    1990年半ば以降で最も集中した状況だ。
    その前は1960年代半ばまで遡らなければいけない。」
  • すでに上がりすぎたディフェンシブ銘柄:
    「2019年ディフェンシブ銘柄の上昇が極めて強かった。
    高配当株の中には相対的に最も割高な銘柄になったものもあった。」

ザイドル氏は、こうした分野以外なら「フェアなゲーム」を戦えると話している。
具体的には、「シクリカルだが、それでも世界貿易と隔絶した銘柄」だといい、米国の中小型株を探すとよいと促している。

ザイドル氏は、珍しく自社のポートフォリオについても言及している。

私たちは企業を買い、実物資産を買う。・・・
物流は引き続き米国だけでなく欧州全域でも趨勢的トレンドであり続けるだろう。
amazon効果は伝統的な小売業を大きく混乱させた。
まだ始まったばかりだ。


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