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ブラックロック 2020年も米長期金利はたいして上がらない:ブラックロック
2019年12月14日

資産運用の世界最大手ブラックロックのリック・リーダー氏が、2020年も米長期金利はレンジ相場が続き、大きな上昇は考えにくいと話している。


「以前はなかったばかげたことが続いている。
FRBが言っているのは、インフレを過熱させるということだ。
これは通常はイールド・カーブをスティープ化させ、長期金利を上昇させることになる。
特に来年の経済成長が大丈夫ならなおさらだ。」

リーダー氏がCNBCで、来年の米金利動向について語った。
米国ではFRBが今年75 bpの《保険的利下げ》を行った後、経済・金融政策ともに良好として様子見に入った。
パウエル議長は11日のFOMC後の記者会見で「かなりの持続的なインフレ加速」がない限り金融引き締めを行わないと言明。
市場からはFRBのハト派シグナルと受け取られた。
FRBがインフレ上昇を当面放置するなら、幅はどうあれインフレが上昇する可能性が高まる。
そうなれば現状縛られていない長期金利に上昇圧力が加わるはずだ。

しかし、リーダー氏は「見たことのない最も異常な力学」が、こうした伝統的な推論を難しくしているという。

それは、海外のマイナス金利を回避する資金が米市場深くまで買いを入れていることだ。

不思議なことだが、FRBがやらなくても、外国マネーが代わりに米国を金融緩和しているのだ。
日欧のマイナス金利から逃れようというマネーが、利回りを求めてほぼ唯一に近い選択肢である米国に流入している。
FRBが長めの米国債を買い入れなくても、外国マネーが買ってくれるのだ。

リーダー氏は、来年の米長期金利がレンジ内の展開になると予想する。
貿易交渉や経済成長で朗報があれば少しは上昇するだろうが、さほど大きな上昇は予想しにくいという。
それには、外国マネー以外にも「信じられない需給の力学」が存在すると解説する。

1つ統計を紹介すると、来年フィクスト・インカムは今年より7,000億ドル供給が減る。
一方、需要は、人口動態、年金・保険の需要だけで1.5兆ドル増える。
だから、金利がもっと上昇するという時、その実現は相当に難しい。


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