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ブラックロック 2020年は日本株と新興国市場株が来る:ブラックロック
2019年12月15日

資産運用の世界最大手ブラックロックが「限界を試す」と題した2020年世界見通しを公表した。


強力な構造的力が限界を試している –
そして短期見通しと交錯し市場のドライバーになるとの脅威を与えている。

ブラックロックは見通しの中で、市場への逆風が強まりつつあると指摘している。
同社が挙げる構造的な力とは

  • 格差拡大とポピュリズムの台頭(税制・規制に影響)
  • 貿易摩擦と脱グローバリゼーション(経済成長とインフレに影響)
  • 超低金利(金融政策の効果低減)
  • 気候変動など持続可能性(資産価格に影響)

こうした逆風がありながらも、ブラックロックは2020年の米経済がわずかに上向き、景気後退の心配は少ないと予想している。
市場についても「ほどほどにリスク選好」のスタンスを継続するという。

私たちのメイン・シナリオは、インフレ圧力がわずかに上昇する中で、緩和的金融環境に支えられ緩やかに改善するというものだ。
・・・
経済成長の改善は、世界の製造業の活動や、住宅など金利敏感セクターに牽引され、年前半に定着するだろう。

これに対し、リスクとなる点も2点挙げている。

  • マクロ経済の趨勢変化
    「成長は横ばいなのにインフレが上昇する、といったリスクだ。
    これは、長期で見た株式・債券間の負の相関を抑圧し、債券の分散効果を減じてしまうかもしれない。」
  • 景気減速の深化
    米中貿易摩擦が悪化すれば起こりうる。

ブラックロックは、メイン・シナリオにおいて来年も堅調な経済状況、わずかであっても改善を見込んでいる。
このため、株式とクレジットをオーバーウェイトするという従来のスタンスを継続するとしている。
それと同時に、シクリカルな資産クラスの上昇の可能性に言及している。

私たちは日本と新興国市場の株式、新興国市場の債務とハイイールドを選好する。
2020年の大統領選にかかわる不確実性のため、米国株には慎重だ。

また、従来リスク・ヘッジの目的で推奨してきた国債、特に米国以外の国債について、見方をチューンアップしている。
各国で金利が極端に低下する中で、先述のとおり、分散効果が減少する懸念があるためだ。

2020年と戦略的ポートフォリオの両方において、他の主要国の国債より米国債を選好する。
経済の趨勢が変化するリスクに対する備えとして、短期的には短い期限のもの、また物価連動国債を選好する。

短期債・物価連動債を選好する理由は、不測の金利上昇・インフレ上昇に備えるということだろう。


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