ウォール街

 

2019年のETF 10選:ETF.com

ETFを中心に金融ニュースを配信しているETF.comが今年のETF戦略と10の推奨銘柄を選んでいる。
日米では投資家の置かれた状況は(特に母国通貨などについて)少し異なるが、アイデアのヒントとして拝見しておこう。


ETF.comの今年の選好は単純明快だ。

  • 株式: クォリティと低ボラティリティ
    市場サイクルが終期に差し掛かっており、P/L・B/Sの強さ、株価の安定性が好まれている。
  • フィクスト・インカム: 短期
    米国債市場での需給の緩みから金利上昇懸念は根強く、デュレーションの短い「超短期もの」が好まれている。

こうした基本戦略の下に選ばれた10本がこれだ。


  • WisdomTree US Quality Dividend Growth Fund (DGRW)
    平均以上の利益成長、平均以上のクォリティ銘柄の組み合わせ。
  • WisdomTree U.S. Multifactor Fund (USMF)
    一定のルールでバリュー、クォリティ、低相関、モメンタムを組み合わせ。PER 12.35。
  • JPMorgan Ultra-Short Income ETF (JPST)
    フラットなイールド・カーブの下で、リスク/リターンのトレード・オフが短期側で良くなると予想されている。
  • IQ Merger Arbitrage ETF (MNA)
    M&Aにともなう裁定を狙うETFで、このような戦略は株式との相関が低く、分散効果が期待できると示唆されている。
  • iShares Edge MSCI Min Vol U.S.A. ETF (USMV)
    低ボラティリティ銘柄へのディフェンシブな投資。
  • WisdomTree Emerging Markets Multifactor Fund (EMMF)
    新興国市場株は割安な株価と強い利益成長のチャンス。PER 9.8。
  • Xtrackers Municipal Infrastructure Revenue Bond ETF (RVNU)
    投資先は地方債で、79%がA格以上の格付け。修正・最悪デュレーションが6.33と長めなのがやや難点。
  • The Direxion Auspice Broad Commodity Strategy ETF (COM)
    コモディティは伝統的資産との相関が低く、またインフレ・ヘッジが期待できるところに注目。
    このファンドは市場のボラティリティ上昇時にうまく現金に退避する能力があり、昨年バイ・アンド・ホールドをアウト・パフォームしたという。
  • iShares Gold Trust (IAU)
    金は政策の不確実性・外的ショック・株式ボラティリティ上昇に対するポートフォリオ分散のための優れたツールだという。
  • WisdomTree Floating Rate Treasury Fund (USFR)
    変動金利国債で金利上昇リスクを低減するという狙い。

実に市場の思惑、とりわけ守りに傾くニーズを丁寧に織り込んだ10選となっている。

記事またはコラムは参考情報であり、投資勧誘を行うためのものではありません。いかなる投資もご自身の調査・分析・責任にもとづいてご判断ください。

 - 投資