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グッゲンハイム スコット・マイナード 2-3Qに調整、年末は上げて終わる:スコット・マイナード
2021年3月6日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、年内の金融政策と株式相場について占っている。


(米)株式は(今年)上げて終わるだろう。
おそらく、第2-3四半期に株式市場が調整に入り、FRBが株式市場の15%超の下落を許容できなくなると予想している。
2018年12月に市場が突然分断された時、FRBが政策を変更した時のようにだ。

マイナード氏がBloombergで、今年の米株価のイメージを語っている。
今後半年ほどのうちに15%超の調整が入り、FRBが対処せざるをえなくなり、政策変更(今回は緩和強化)を行う。
それによって米国株は回復し、年末は上げて終わるとの読みである。

マイナード氏は、この政策変更について長期金利を抑え込むことが主眼となるという。
市場を誘導するため、最終的には、イールドカーブ・コントロールにより長期金利の許容範囲の上限を明示することになると予想している。

「1.5%になるのか2%になるのかはわからない。
1940年代(の長期金利ターゲティングで)は2.25%だった。
こうすることで、基本的に市場にプットが与えられたとのメッセージを送れる。
毎回、金利がその水準に達すると、中央銀行が債券を買うかわりに、市場が介入し債券を買ってくれる。」

マイナード氏は、FRBもいつかはテイパリング等、バランスシートに関わる変更を考えなければならなくなると指摘する。
その時に、長期金利を抑え込むとの意思を明示しないと、市場はかんしゃく(タントラム)を起こすことになると警戒する。
長期金利を抑え込みつつ、バランスシートの正常化も目指すなら、市場の力を借りるイールドカーブ・コントロールが有効だという。

(参考)S&P 500指数(青、左)と米10年債利回り(赤、右)
S&P 500指数(青、左)と米10年債利回り(赤、右)
(2018年末、10年金利は概ね下落(10年債は概ね上昇)を続けたのに対し、米国株は反転上昇した。
株式・債券の相関が急反転したことになる。)

マイナード氏は、FRBが買入れ資産のデュレーション長期化に踏み切れていない背景を勘繰っている。

現在の問題は、FRBが買い入れる資産のデュレーションを長期化する機を長い間逃してきたことにある。
結果、FRBがオペレーション・ツイストやFRBポートフォリオのデュレーション長期化のようなことをやれば、FRBが遅きに失したように見えてしまう。
だからFRBは行動するのに慎重で、ぐずぐずしている。
このため、私は、FRBに対処を強いるようなことが市場で起こることになると考えている。

ここで議論しているのはオペレーション・ツイストのような長期債買入れの話である。
長期金利ターゲットをともなうイールドカーブ・コントロールまでの話ではない。
マイナード氏は、オペレーション・ツイスト等については、比較的早く実施されると見ているようだ。
次のFOMCはないにしても、今後8週間のうちには実施せざるをえなくなるとしている。
そして、その前にもFRBの背中を押すイベントがあるだろうという。


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