2週間前にウーバー株を買った:アスワス・ダモダラン

ニューヨーク大学アスワス・ダモダラン教授が、今ユニコーン企業に起こっている変化を解説したほか、ウーバー株価についてコメントしている。


今年の間に市場のムードやモメンタムが変化した。
一因として、未公開企業の公開市場への接し方に傲慢さがあったのだと思う。
企業統治についての『この条件を飲まないならやらない』といった態度や、企業をどう構成していくかについてだ。
そのつけが回りだしたのだと思う。

ダモダラン教授がCNBCで、ユニコーン企業を取り巻く環境変化について説明した。
年初を振り返ると、こうした銘柄に対する市場の見方ははるかに好意的だったという。
ところが、さまざまな「傲慢さ」ゆえにこの好意が逆転していったという。

「未公開市場では過大な値付けがされていた。
しかし、未公開市場は、こうした株式が上場される市場とは異なる公開市場を作り上げようとしていた。」

こうした「傲慢さ」が、公開市場の側からの反発を生んだ。
結果は上場後の株価低迷であり、上場の頓挫であった。
これはいわば、公開市場がユニコーンに対し、大人の世界のルールを教えているようなものだ。
なぜこうした再教育が必要なのか。

ダモダラン教授は、誤った動機付けを行っている関係者がいると批判する。

しばらくは教訓が学ばれるのだろうが、永遠ではない。
ベンチャー・キャピタルが良い事業モデルより規模拡大を評価する限り、こうした企業が有するような悪い事業モデルで若い企業が市場に入ってくることになる。

堕ちたユニコーンはどうなるのだろう。
ダモダラン教授は2週間ほど前にウーバー株を28ドルで買ったと明かしている。


UBER株価
UBER株価

ダモダラン教授は決して《危ないものには近寄らない》タイプの人物ではない。
赤字のものにも将来利益の可能性に応じて値付けしようというタイプの人物だ。
いかんせん、最近のユニコーン企業の価格設定は高すぎただけなのだ。

ウーバーのIPO価格は45ドル、5月10日の初値は42ドル、現在は30ドルを大きく割り込んでいる。

2週間ほど前ウーバー株を買ったが、28ドルだったと思う。
その株価なら私がこの銘柄を買うだけの潜在性、アップサイドが十分ある。

赤字のユーバーについて将来の黒字化の可能性を見込んで28ドルで投資したダモダラン教授。
「バリュエーション学部長」の異名をとるように、この教授の意思決定は緻密な株価評価によっている。
その考え方はウーバーIPO時にも披露されている。
その学部長が28ドルで買いと判断したのだから少々気になるところだ。

「今日(11月5日)は大きく売られたが、これは企業収益の公表にかかわるものではなく、ロック・アップが明日解けることによるものだろう。
・・・
こうした恐怖は数日でやわらぐものであり、何が起こるかを見てみたい。」


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