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1999年初めを思い出させる:チューダー・ジョーンズ
2020年1月24日

ヘッジ・ファンド業界のベテラン ポール・チューダー・ジョーンズ氏が、株式市場のさらなる上昇の可能性を認めつつ、中国の新型コロナ・ウィルスへの警戒も示している。


私たちは史上最もばかげた金融・財政政策ミックスの中にあり、爆発的だ。
想像を超えており、何も変わっていない。

チューダー・ジョーンズ氏がCNBCで、米金融・財政政策について嘆いた。
景気サイクルの終盤に金融・財政政策ともに刺激策が講じられたことに対する批判だ。

チューダー・ジョーンズは、現在の状況が1999年初めに似ていると回顧する。
最近、多くのベテラン投資家が同様のことを言い出した。
1999年とはグリーンスパンFRB議長(当時)がアジア危機等への対処として0.75%の「保険的利下げ」を行った翌年だ。
その後、FRBは利上げに転じるが、米市場の過熱は収まらず、ドットコム・バブルと同崩壊を迎えることとなった。

チューダー・ジョーンズ氏は、現在の状況が当時より困難であると暗示する。

1999年初めにはPCEインフレ率が1.6%、CPIは2.3%と、今とまさに同じ数字だった。
違うのは、当時のFF金利が4.75%だったのに、今は1.62%ということだ。
当時は財政黒字で、今は5%の財政赤字だ。

チューダー・ジョーンズ氏は、米市場が今後さらに上昇する可能性を否定しない。
ピークからピークで見た時に、1999年の高値と現在の間でNASDAQが130%上昇したと指摘。
現在の政策ミックスを勘案すれば、もっと上げが大きくても不思議はないためだ。

ここにいつまでも止まってはいないだろう。
ある時点でFRBがこの狂気の金融政策に割り込むまで、アニマル・スピリットが起こり、株式市場も上がる。

こうした可能性を述べる一方で、チューダー・ジョーンズ氏は、中国の新型コロナウイルスに注意すべきと警告した。
2003年のSARSが多くの国の経済成長に悪影響を与え、株式市場に2桁の下落をもたらした点への注意を喚起している。


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