グッゲンハイム

 

1998年の再来、株はまだ上がる:グッゲンハイム

Guggenheim Partnersのスコット・マイナード氏が、現在の株価調整を1998年に似た段階と指摘した。
この時、米国株市場は上げに回帰し、ドットコム・バブルに向けて力強く上昇を続けている。


「最近の出来事は私たちが予想していたとおりである点をお伝えしたい。
ただし、私たちはこれを今でなく来年終わり頃と予想していた。」

マイナード氏が同社ウェブサイトで、最近の市場の混乱を隕石が墜ちたようなものと書いている。
今回のような調整は確率現象であり、想定内のイベントと言いたいのだ。
今は休暇シーズンでもあり流動性が細っており、さらにボラティリティが高まるだろうという。

マイナード氏は、早く勝負から降りた投資家、勝負を続けた投資家の明暗を語る。
市場の下落が起こるまでは、市場に居続けた投資家の勝利だった。
早く勝負から降りた投資家はアンダーパフォームした。
しかし、今回の下落局面では、これまでオーパーパフォームしてきた投資家がリターンの一部を吐き出す展開となった。
《相場は不安の壁を登る》というが、今回は不安の中で登り続けた投資家が割を食ったのだ。

マイナード氏は今回の調整局面を眺め、パニックするなと書いている。
むしろ、チャンスがやってきたという。

「リスク資産はよりダウンサイドへの脆弱性が高い一方、流動性は市場に戻りつつある。
通常の季節的な調整だったものが、大恐慌以来最悪の12月の売りを引き起こした。
今こそポートフォリオでリスクをとるべき時だ。」

マイナード氏は米国株市場がまだ弱気相場入りしていないと見ている。
むしろ1998年の調整に似ているとし、当時の下げを「(サイクル)終期の拡大における調整」と表現している。
当時は、グリーンスパンFRB議長(当時)が米市場の「根拠なき熱狂」に危機感を示していた時期だ。


1990年代の米国株(Wilshire 5000、青)とFF金利(赤)
1990年代の米国株(Wilshire 5000、青)とFF金利(赤)

「その時、株式は15%下落した。
FRBは、株式が市場最高値から下落を続ければ、速やかに市場救済に走るだろう。
政策決定者は、この混乱がシステミック危機に発展するのをただ見ているわけにはいかない。
いつ介入するのか?
リスク資産のさらなる下落は、株式を最近の高値から20%近く下落させることになり、(FRBを動かすのに)十分の大きさだ。」

1998年、米市場が調整した時もFRBは利下げで対応している。

マイナード氏は、気になる論点に丁寧に答えている。

  • 景気後退: まだその兆候はみられない。
  • 米国債: リスク・オフは逆転が近く、買いには遅い。
    「Tビルは適切なリターンを与えてくれる安全資産だ。」

マイナード氏は、現在のボラティリティ上昇はチャンスを与えてくれているという。
今は晩秋の「寒波」であり、冬の前に「小春日和」が訪れるという。
地上にはまだ隕石が墜ちてくるかもしれないが、マイナード氏はFRBによる救済を確信している。

(市場)信頼感の回復について私が正しいなら、FRB利上げの停止または予期せぬ一時的利下げによって信頼感が支えられる可能性が高い。
その後、価格が安定したら、再び売りの機会が訪れるだろう。


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