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グッゲンハイム スコット・マイナード 1987年、1998年と同じパターン:スコット・マイナード
2020年1月24日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、リスク資産市場におけるバブル的な展開を「不可避」と考えている。


このパターンは興味深い。
1987年に株式市場がクラッシュした後に0.75%ポイント利下げした時、市場が回復して再びアジア危機の1998年に0.75%ポイント利下げした時に似ている。

マイナード氏がYahoo Financeで、2019年と1987年・1998年との類似点を挙げた。
いずれの場合もFRBの利下げ後に資産価格の一部に高騰が見られ、その後巻き戻しが起こった。

  • 1987年の後: 「不動産価格、商業用不動産を押し上げ、銀行救済が必要となり大きなクレジット・クランチが起こった。」
  • 1998年の後: 「FRBから供給された流動性がインターネット株を押し上げ、株式市場がバブルになった。」

今回も、昨年の0.75%ポイントの「保険的利下げ」の後、米国株市場に上昇モメンタムがついたように見える。

FRBが以前行ったこのパターン、景気拡大の終盤に引き締めから反転して景気拡大を引き延ばそうとすること。
私たちは今まさに同じことを経験しようとしている。

マイナード氏は今回も同じ轍を踏むと予想し「不可避だ」と話している。
自身を「老いた債券トレーダー」と称し、厳しい状況だと述べている。
なぜなら、マイナード氏の主戦場では、株式とは異なり、逆風が吹いているからだ。

「短期的には、私がトレードするとすれば、特に株についてはロングするだろう。
多分米市場は調整が近いのだろうが、来年にかけては最後には株式は勝ち組になるだろう。
しかし、社債など他の資産カテゴリーでは、世界中での超低金利政策により債務が積み上がっている。」

マイナード氏は、社債市場の先行きを心配した。
同氏は従前から米社債市場、特にBBB格について懸念を示してきた。
景気が悪化すれば、多くが格下げとなり、投資家は大きな痛手を負いかねないとしてきた。

ただし、クレジット・クランチというようなさらに大きな危機となると話は少し違ってくる。
中央銀行は、クランチの発生を容易に許さないだろうからだ。

「現時点ではFRB・ECB・日銀が資産購入を続ける限り、海外のマイナス金利の力が米国の金利にキャップをかぶせるだろう。
FRBなど中央銀行が流動性供給をやめ正常化しようとするまでは、クランチは起こらないと思う。
歴史的に、正常化とはいいものではない。」

マイナード氏は投資対象についていくつかアドバイスしている。

  • 社債への投資を避ける
  • 課税地方債は魅力的
  • 今後1-2年は米国株・ハイイールド

マイナード氏を信じるならあと1-2年はアウトパフォームするかもしれない米国株だが、それでも強気相場はいつかは終わる。

「誰か忘れたが、元FRB議長が言っていた:
『景気拡大は年数で終わるものではなく、FRBが終わらせるものだ。』」

米国の景気拡大はそのほとんどがFRBの金融引き締めによって終了してきた。
FRBはいつか利上げせざるをえなくなる。

その理由はインフレが始まるからだ。
まだ始まっていないけれどね。


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