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1970年代初めのNifty Fiftyに似ている:ジム・ロジャーズ
2019年10月11日

Real Visionによるジム・ロジャーズ氏インタビューの第2弾: ロジャーズ氏の昔話が魅力的だ。


1970年代初め、ニフティ・フィフティと呼ばれるものがあった。
50銘柄の株で、みんなが、JPモルガンが毎日買っていた。

ロジャーズ氏がReal Visionインタビューで50年ほど前の話を始めた。
ニフティ・フィフティとは1960-70年代の米市場で人気となった大型優良株50銘柄のこと。
1970年代初めの強気相場を牽引したが、その後市場がクラッシュすると1980年代初めまでの長きにわたってアンダーパフォームを続けた。
ファンダメンタルズを軽視した《根拠なき熱狂》が見られたとして、たびたび引き合いにだされる。

50年前の出来事だ。
これは間違いなく老人の昔話。
しかし、私たちは1970年代初めというタイミングを甘く見れない事情がある。
ブラックストーンのジョー・ザイドル氏は、現在がいくらか1970年代と似ていると指摘している。
成長鈍化、物価上昇懸念、景気後退リスクなどがそれだ。

ロジャーズ氏は、1970年代初めの強気相場の終わりを回想する。

「ニフティ・フィフティは上昇をやめなかった。
他のすべての銘柄の上昇が止まっても、ニフティ・フィフティは今で言うFANGや1999年終わり(ドットコム・バブル)などのようだった。
市場の歴史において起こったことがあることであり、それらは最後には崩壊する。
疑念の余地はない。」

ロジャーズ氏は、史上最高値圏にある米国株市場において上げ相場に厚みがない点を問題視する。
S&P 500指数の構成銘柄のうち50日移動平均より上方にある銘柄はわずか40-45ほどだと指摘する。
それ以外の9割は下落トレンドにあるとし、時価総額の大きな1割の銘柄が指数を引き上げているという。
この状態が、ニフティ・フィフティと似ていると言いたいのだ。

基本的にこれは市場の歴史上何度も起こってきた。
(上げる銘柄が)薄く薄く薄くなりながら上昇し、それが数銘柄になるまで続く。
そしてついに崩壊する。

ロジャーズ氏は今回も米市場がよくない終わり方をすると確信しているようだ。
ただし、ショートの失敗談をリマインドし、問題はそう単純でないと釘を刺している。
ショートで全財産を失った時の気づきを回想している。

『そうか、正しいだけではダメなんだ。・・・
タイミングが正しくなければいけないし、他にもたくさんの課題があるんだ。』

ファンダメンタルズは正しく読めていた。
しかし、それがトレードの成功とは限らない。
ここからロジャーズ氏は身をもって市場の非効率性と効率性の両方を学び取ることになった。

それが私に自分が正しかったという自信を与えた。
でも、マーケット・タイミングについては自信を打ち砕いたんだ。


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