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1775年フランスとの類似点:ジェフリー・ガンドラック

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏は、債務問題が貨幣増発、格差拡大を招くとして、システムのリセットの必要性を説いている。


私たちはシステム全体をリセットしないといけない。
悲しくも20年以上このことを言ってきた。

ガンドラック氏が5月12日に行われたオンライン・コンファレンスで、世界的に増大する債務が行き着く先について語っている。
過去の延長をだらだら続けるのではなく、いったん社会・経済のやり方を根本から直す必要性を説いている。
同氏は、各国の債務が拡大を続けていることについて「明らかに戦略に基づくものではない」とし、こうした「拡大は機能しない」と言い切る。
いつか行き詰まる時が来るとの考えだ。

誇張したくないが、1775年のフランスに戻ると面白い類似点が見られる。
当時のフランスは、今の米国のような債務問題を抱えていた。
金本位制を採っていたが、廃止し、貨幣増発を求めた。
結果として起こったのが、いわゆる中間層の貧困化であり、かつての貧困層の餓死だった。
貨幣増発のレバーを管理していた人たちはより裕福になった。

ガンドラック氏はフランス革命で起こったことを語っている。
(この話をするのは今回が初めてではない。)
食品価格高騰に苦しむパリ市民、とりわけ主婦たちが、フランス国王ルイ16世や議会に窮状を訴えるため、約14マイル離れたヴェルサイユに向けて行進を始めた。

「たぶん、多くの人は靴さえ持っていなかったのではないか。
彼らが宮殿に向かったのは、ルイ16世とマリー・アントワネットにうんざりしたからだ。」

ルイ16世は捉えられ、後に多くの者と同様ギロチンにかけられることになった。
放漫財政の当然の結果として貨幣増発がなされ、インフレと格差拡大を招いた。
それを解消するのに多くの選択肢はないのだろう。

彼らは社会をリセットしなければならなかったんだ。
私はこれについてみんなを騒がせたくはないが、私たちはこの道に向かっていると思う。
革命になるのかどうかはわからないが、リセットには私は好意的なんだ。
システムをリセットしないといけない。
私たちのシステムは安定的、有機的、生産的ではない。

ガンドラック氏は、以前から推薦してきた書籍『フォース・ターニング 第四の節目』を紹介した。
第4の節目ではシステムが行き詰まり、戦争のようなことが起こるものなのだという。
これが終わると第1の節目に遷移し、そこでは大いにシステムの信頼・可能性・調和が高まるのだという。
ガンドラック氏からすれば、現在こそ第4の節目であり、第1の節目に移行するための産みの苦しみの時期なのだという。

ガンドラック氏は、どうやって日々のモチベーションを高めているのかとの質問に対して、こう答えている。

この映画がどういう結末を迎えるのか見たいんだ。
投資家が第4の節目から第1の節目に抜け出すのを助けたいんだ。


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