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グッゲンハイム スコット・マイナード 16-18%程度の調整がありうる:スコット・マイナード
2021年7月11日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、短期的に16-18%程度の調整がありうると、妙に刻んだ予想を述べている。


「3月初め『雪中の酔っぱらい』という論文で、私は中央回帰について書き、35年超の債券価格上昇は終わっていないと書いた。
(利回り)低下トレンドは堅固に存在すると。」

マイナード氏がCNBCで、3月に表明した米金利低下予想について振り返った。
金利上昇トレンドが転換し、外国人や年金・保険などをはじめとする投資家の待機資金が米国債に向かったという。
歴史的低水準とはいえ、米国債は相対的にはまだ高利回りの投資対象なのだ。

第1四半期、市場はじりじり進む金利上昇に怯えていた。
その中でマイナード氏は同氏らしいコンセンサスと真逆となる金利低下予想をした。
第2四半期になると、その予想どおり金利は低下に転じた。

驚くのは、引退後のインカム確保を求めて確定利回りを物色する一般市民は、インカムが得られない状況になるのではないかと恐れているんだ。

米国債の利回りはかつて想像できなかったほど低い。
インフレ分さえカバーできない。
それでも無リスクの利回りを与えてくれるものの中では最善の部類だ。
この先待っていたら(日本のように)利回りはもっと下がってしまうかもしれない。
こうした恐怖が投資家に米国債を買わせている。

マイナード氏は、金利が大きく戻す展開は想定していないようだ。
年内の米10年債利回りは1.5%未満にとどまる確率が高いという。
それどころか、同氏のターゲットはもっと低いところにある。

利回り低下継続に対して大きな抵抗線は1%まで見られない。
それ(抵抗線)も大したものではない。・・・
テクニカルからは、最低値である65 bpに戻りつつあるように見える。

マイナード氏によれば、米経済は「これ以上良くなりようがない」という。
変化が起こるなら改善ではなく鈍化になるという。

「これ以上改善しないなら、この先は鈍化し、経済成長は減速し、インフレのベース効果によりインフレ率は低下を始めるだろう。
正直なところ、市場や投資家はそれに対する準備ができていない。」

マイナード氏の金利低下予想は、必ずしも福をもたらすタイプの金利低下ではないようだ。
同氏は、市場とは一本調子に上昇するものではないと指摘する。

これまで大きな上昇があった。・・・
強気相場の2年目には16-18%程度の調整がありうると予想すべきなんだ。

さらりと20%近い調整を予想している。
マイナード氏は、多くの市場参加者がすでに目いっぱい投資していると読む。
今後、どこから株式市場にニュー・マネーが流入しうるのかを心配した。
だから、しばらく株式は後退の可能性が高いという。

もっとも、これは短期的な調整を予想したにすぎない。
マイナード氏は以前から、FRB金融政策の見通しから、長期で株式・債券の両方が上昇すると予想している。
今回の調整予想でも、長期での予想は変更していない。

注意しないといけないのは、現在の22倍という予想PERは、現状の長期金利に基づけばちょうどフェア・プライスということだ。
もしも、長期金利が低下を続けるなら、株価にもどの時点でか上昇余地があるだろう。
もしも、エド・ハイマン氏によるS&P 500の利益予想250ドルを信じるなら、PERを20倍とすればS&P 500は5,000となる。
近いうちに調整があるかもしれないし、私はそう予想しているが、強気相場の終わりからはまだほど遠い。


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