1年以内の米景気後退入り確率は10%:ゴールドマン

米ゴールドマン・サックスが、1年内の米景気後退入りを10%と予想している。
昨年末の時点では20%と予想していた。


FRBのハト派へのシフトはおそらくダウンサイド・リスクを減らすためのものだろう。
私たちが見る限り、それは概して目論見通り機能している。

ゴールドマンが、FRBのハト派転換の意図が功を奏していると述べたと、CNBCが伝えている。
昨年第4四半期まで、FRBは規則正しく金融政策の正常化を進めていた。
利上げは25 bpずつ四半期ごとに実施、バランスシート縮小も《自動操縦》と言っていた。
ところが、米国株市場等で調整が始まると、急速にスタンスを変えていく。
利上げを棚上げにし、バランスシート縮小までも見直しを宣言した。

その結果が、昨年のクリスマスからの米国株の上昇だ。
金融環境は、FRBのハト派化を境に再び緩んでいった。


「金融環境は2019年に大きく緩み、金融環境指数(FCI)は今では2018年第4四半期の引き締め分の約80%戻している。
・・・
私たちの分析はまた、ダウンサイド・リスクが短期では収まる可能性が高く、FCIが再び大きく引き締まるのを妨げることを示している。
第4四半期のFCIの引き締まりの多くが反転したのに加え、米経済成長のモメンタムは改善し、世界経済の成長も安定したように見える。」

本当にダウンサイド・リスクが収まっているかは大いに疑問だが、とにかく市場の雰囲気はかなり明るくなった。
基調はリスク・オンであり、米国株は再び史上最高値を目指している。
やはり市場は金融政策を最大の決定要因と考えているのだろう。
現状の米経済・世界経済にリスクがないとはまったく思えないが、何か起きても中央銀行がまたどうにかしてくれると市場は考えようとしているのだ。
もしもそうならば、今後の最大のリスクの所在も結局はFRBにあるのかもしれない。

第4四半期の引き締めの残存効果が消えていくにつれ、1月のFOMC議事録に示されているように、結局FRBは忍耐の必要性を再検討しようとするかもしれない。


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