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1ドル100円突破の条件は米マイナス金利政策:佐々木融氏

JPモルガンの佐々木融氏が、昨日から今朝にかけてのドル円相場を解説している。


日本の時間帯ですでに米長期金利は(一時)0.30%まで下がっていた。
欧米時間帯には、株の下げにかかわらずあまり金利が下がらなかったため、ドル円が下げ止まっている。

佐々木氏がテレビ東京の番組で解説した。
市場はすでに米長期金利のゼロ金利到達を一部織り込みつつあり、欧米時間には金利低下にブレーキがかかったという。
結果、ドル円の下落にもストップがかかった。

佐々木氏は足元で急速に進んだ円高ドル安の背景を4つ挙げた:

  • コロナウィルスで世界経済に予想外の打撃
  • 日本からの対外投資が年度末で止まっている
  • 米長期金利の低下
  • リスク・オフなのに(広い通貨に対して)ドル安になっている

佐々木氏は、日米長期金利差とドル円相場の相関関係から、1ドル100円となる長期金利差を40 bpと予想する。
イールドカーブ・コントロールが敷かれている日本の長期金利について、下げても-0.2%程度が当面の底だろうと想定した。
つまり、1ドル100円とは、米長期金利が0.2%まで下がるということになる。
その上で、この水準は実現しにくいと指摘した。

0.2%というのはFRBがマイナス金利政策を導入しないと到達しにくい。
米国がマイナス金利政策を導入しないかぎり、ドル円が100円を大きく下回るのは難しいのではないか。

FPで何度もお伝えしているとおり、米国においてはマイナス金利政策に対する否定的な意見が多い。
パウエルFRB議長も、採用するつもりはないと明言してきた。
現時点では、それを前提とするのが適切なのだろう。

その一方で、佐々木氏は「米国がマイナス金利政策を導入しないかぎり」とあえて前提を置いている。
FRBも追加緩和の余地を失っていく中、何でもありうる状況なのではないか。
だから、あえて少々くどく前提を置いたように感じられた。
つまり、現状の荒れ相場の中ではあまり強い思い込みを持たない方がよいということだろう。


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