投資

ハワード・マークス 趨勢ではなく周期にチャンスがある:ハワード・マークス
2021年10月22日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏は、市場の「効率化」が投資のチャンスを狭めてきたとし、チャンスの探し方を説いている。


もちろん、私も人間だ。

マークス氏が、FOMO(乗り遅れる恐怖)を感じるかと尋ねられて答えた。
ミリケン・インスティテュート主催のコンファレンスでBloombergのインタビューに応じたもの。

私たちが犯した誤りは、見過ごしてしまったことだ。
いくつかのケースで、私たちはあまりにも保守的だった。

マークス氏は、以前から「用心して進め」と言い続けている。
投資家とはリスクを取ることが商売であって、リスクを取らないことではない。
もちろん、すべてのリスクを取ればよいわけではない。
取れるリスクをうまく取ることにある。
それを怠ったケースがいくつかあったと反省しているのだ。
重要なのは、用心して儲かるリスクテイクを選別することだ。

マークス氏は、現在が借り手にとって人生最良の時だと指摘する。
不幸にして、同氏は反対側(貸し手・投資家)の側にいる。

今は注意すべき時だ。
最悪のローンとは最良の時に生まれるものだ。

この話はクレジットに限った話ではあるまい。
例えば、株式でも相場が最高の時以降に深刻な不振が始まるものだ。

このインタビューでは、時代とともに投資が困難になっているかもしれない点に多くの時間が割かれている。
マークス氏も現在が「史上最も低い予想リターン」と述べている。
もちろん低金利が寄与したところが大きいが、それ以外にも低リターンには理由がある。
同氏はそれを市場の「効率化」と呼んでいる。

過去50年での大きなトレンドの1つは、市場がより効率的になったことだ。・・・
ほとんどの市場で打ち負かすのが難しくなった。

マークス氏は、理論上、市場が効率的であることが市場全体にとって良いことだという。
安い資金調達が可能となり、経済活動にプラスに働くからだ。
しかし、もちろん投資家にとっては良いこととは限らない。
「最良の時」には「最悪のローン」が生まれるのだ。

株式市場の「効率化」はストック・ピッカーが得るはずの超過リターンを圧迫し、苦しめる。
インデックス運用には朗報だろうが、アクティブ運用やバリュー投資には逆風になろう。

マークス氏は、「効率化」によってバーゲン・ハンターにとっての市場の魅力度が下がっていることを認めている。
しかし、それでもチャンスがすべてなくなったわけではなさそうだ。

今日または最近、私が言っているのは、ほとんどの最良の非効率が趨勢的ではなく周期的に現れるということだ。
過去25年間で3-6回、正しくマーケット・タイミングを行い、過剰であることを知ることで、少なくとも価値を高める可能性のある状況があった。

だからこそ単純なバリュー投資が有効性を失い、『市場サイクルを極める』ことが重要なのだ。


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