キニコス・アソシエイツのジム・チャノス氏が米下院委員会で、中国共産党が米金融安定に与える脅威について証言している。
一番興味深いところを紹介しよう。
中国の経済モデルが米国とその国益に対し大きな金融・地政学的脅威を投げかけていると信じ続けている。
過去のいつよりも大きくなっている。
空売りで有名なチャノス氏が委員会で証言した。
同氏はエンロンなどの空売りで有名。
対象の詐欺や欠陥を材料に何年もショート・ポジションを取り続ける。
中国もまたチャノス氏の売りの対象だ。
中国の投資主導型の経済成長には限界があると言い続けてきた。
中国は今まさにそれに苦しんでいる。
中国における支出をどう転換しうるかを検討した。
中国が投資主導モデルを温存できる1つの解決策は、支出を不動産から国防にシフトすることだろう。
なんとも不穏な可能性の呈示ではないか。
チャノス氏もそれは理解している。
もちろん中国の国防予算増大は太平洋地域における安全保障パラダイムに新たな疑問符を投げかけるだろう。
経済を守ろうとすれば、戦争の危険が高まる。
確かに過去の大きな戦争でも見られた傾向ではあるが・・・